『大阪都構想』3度目の挑戦へ 「2回ペケって言ってる」と市民困惑 「大阪維新の会」代表戦で熱く語った吉村代表が圧勝
■都構想で協力の公明党「3回目は難しい」 「市民を切る改革」と批判の声
一方、2度目の住民投票には、賛成の立場で臨んだ公明党は…。 公明党大阪府議団 肥後洋一朗幹事長:3回目は非常に難しいと思いますね。2回目の時にこれが最後ということで、私たちも臨みましたし。 都構想で協力したにも関わらず、10月の衆院選では一転、維新に対抗馬を立てられ、大阪で全敗した公明党。 維新との対決姿勢を強める中で、別の市議からは、こんな声も… 公明党の大阪市議:万博も来年終わるし、維新は何か看板がないともたないのでは?そのために大阪市を利用しようとしている。身を切る改革というくせに、またお金と労力のかかる3度目の都構想をやるなんて、市民を切る改革や。
■「2回ペケって言ってる」「同じなら反対」街の人は3度目の都構想に何を思う
3度目の都構想に意欲をしめした吉村さんだが、街の人はどう思っているのだろうか? 大阪市民:もってのほかちゃう? (Q.反対ですか?)民意が2回ペケって言っている。それをあえて何のために。 吹田市民:新しい取り組みをしていること自体がいいこと。ぜひ進めてもらいたい。 吹田市民:(住民投票の費用は)大きなお金を使うことになるけど、もう1回やって、いい未来を作るお金に変えていってほしい。 大阪市民:同じだったら正直、いま不自由はないので、また反対かな。ただ新たに色々出してきて、納得がいって、あなたに任せるとなったら賛成する。 3度目の正直にむけて動き出した大阪都構想。 市民の理解を得ることはできるのだろうか。
■すでに3回目の都構想への挑戦を明らかにしていた?
街の皆さん、さまざまな声があった。過去、2度否決されている住民投票だが、その状況で、吉村さんは「大阪都構想」3度目の挑戦に意欲を示しているという状況だ。 実は2023年4月9日には関西テレビの放送で、吉村さんはすでに3度目への挑戦を明らかにしている。 大阪維新の会 吉村洋文代表:この(大阪都構想)思いについては、大阪維新の会として変わることはない。すぐやるわけではないか、大阪府・政令市と都道府県問題は全国の問題。そこを大阪都構想で突破していくのは本来の在り方だと思っている。 ジャーナリスト 鈴木哲夫さん:2023年の統一地方選挙の番組配信の時、結構突っ込んだんですよ。そうしたら都構想は、ある意味では、維新の看板だと。大阪だけの問題じゃなくて、日本の自治の仕組みを変えるきっかけにしたいってことなんですよ。 大阪と同じように二重行政、例えば横浜市と神奈川県とか、福岡市と福岡県など、いっぱいある。『日本の自治の仕組みを変えるんだ』という大きな看板。これは自分としては思いがあるって言ったんですよ。だからそういう思いがずっとあった。 それから今度、維新の国政の代表選挙もあります。維新を立て直すために、やっぱり看板が何かほしい。その時に、要するに『無駄をなくす、無駄をなくす』だけじゃなくて、日本全体の地方自治の仕組みを変えるんだと。その先には道州制とかも掲げても良いと思う。 そういうもので多分、動きだしたんだろうって。これは僕のヨミですね。ただそれを府民がどう判断するというのはまた別です。 一方でかなりの接戦とはいえ、過去に2度否決された都構想をもう一度というのは、理解を得るハードルもあがりそうだ。 関西テレビ 加藤さゆり報道デスク:2回ともかなりの僅差で反対に決まったわけですけれども、経費も10億円ぐらい投票にかかっています。なので、そういうことももう少し加味しながら、議論を進めてほしいと思います。 ゼロベースで検討して行くということだが、今後の動きに注目したい。 (関西テレビ「newsランナー」2024年11月20日放送)
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