【高校ラグビー】明和県央・成田仁監督、最後の花園を終え涙「何回も連れてきてもらって幸せ」
<全国高校ラグビー大会:国学院栃木59-3明和県央>◇2回戦◇30日◇大阪・花園ラグビー場 明和県央(群馬)は2回戦で散った。得点した場面は前半1分、WTB丸山貞(3年)のペナルティーゴール1つのみ。その後は国学院栃木の攻撃を止めきれず、合計9トライを献上して敗れた。 今季限りで監督を退任する成田仁監督(56)は、涙を浮かべて26年にわたる監督生活を振り返った。「楽しかった。まさか全国大会に出られるようなチームになれるとは思っていなかった。華やかなところに何回も連れてきてもらって幸せ。よく頑張ってくれた」。 98年からチームの指揮を執り、無名だったチームを11度聖地に導いた。退任することは、7日の抽選会に向かう途中に明かすまで、部員には伝えず、最後の聖地へ臨んでいた。「やってきたことは遂行してくれた。気持ちのいい負け方だったと思う」。 来季からは、教え子である立見聡明氏(27)に引き継ぎ、自身は「後方から支援する」と立場にシフトする。「このチームが日本一になることが僕の夢。新監督はそれを達成するまでやってくれると思う。あと20年あればできるんじゃないかな。それを後方から支援するのが僕の役目だと思います」と次世代へ夢を託す。【竹本穂乃加】