【激戦・和歌山2区】“裏金離党” vs “大物世襲”、自民票奪い合いも… 野党候補は
日テレNEWS NNN
いわゆる“裏金事件”で処分を受けた候補者と、地元の大物の世襲候補が争う和歌山2区。さらに複数の野党候補も立候補していて、激戦が予想される選挙戦を追いました。 ◇ 無所属 世耕弘成氏(和歌山・海南市、15日) 「私は派閥の還付金不記載の問題で、大きな失敗をいたしました。皆様方に大変なご迷惑をおかけいたしました」 選挙戦の第一声を謝罪から始めたのは、世耕弘成氏です。世耕氏といえば、“安倍派5人衆”の1人で、経済産業相や参院幹事長を歴任した自民党の実力者でしたが、派閥の政治資金パーティーをめぐる収入、1542万円を政治資金収支報告書に記載していなかったとして、最も重い離党勧告処分になり、今年4月に自民党を離党していました。 この時、世耕氏は現職の参議院議員でしたが…
無所属 世耕弘成氏 「離党して全てを失いました。しかし諦めてはいません。全然、諦めてはいません」 衆議院へのくら替えを表明し、和歌山2区での出馬を決めました。 無所属 世耕弘成氏 「今回私には誰も応援弁士は来てくれません。大きな街宣車もありません。有権者一人ひとりの声に、もう1回頑張らせてもらえるかというご意見を謙虚に伺いながら、この選挙、一歩一歩、戦ってまいりたい」 ただ、この選挙区には、自民党公認の候補の二階伸康氏がいます。 自民党 二階伸康氏(和歌山・田辺市、15日 ) 「私は自由民主党の公認をいただいた身です」 実は二階伸康氏は、先週政界を引退した自民党の元幹事長、二階俊博氏の三男なのです。 自民党 二階伸康氏 「うちのオヤジからは『北山村のことは頼むぞ』『北山村の皆さんと共に歩め』、このことを直接言われています」 二階氏といえば、和歌山で13回もの当選回数を誇り、地元は“二階王国”とも呼ばれる超大物。伸康氏はその地盤を引き継いで選挙戦に挑みます。
自民党 二階伸康氏 「まだ現職としての経験はゼロです。1つだけ私が持ち得る武器、それは若さとふるさとへの思いです。私はこの国を変えたい。そして、この生まれ育った和歌山を守って次の世代に引き継ぎたい。こういう思い一心で、この戦い、歩んでまいりたいと思います」 ただ、自民党候補と元自民党候補の激突に地元からは、「世耕さん、二階さんで、市議会の中でも半々くらい。やりにくくてしゃーない」(海南市議)との声も。お互いの票を奪い合う構図となっています。 ◇ この2人に対抗するのは、立憲民主党から出馬した新古祐子氏です。 立憲民主党 新古祐子氏(和歌山・海南市、15日) 「2大巨頭と言われる裏金ブラザーズに対して、私1人で戦いを挑むような形になっております」 裏金問題を争点にかかげ、存在感をアピールしました。