時短と健康を考えて、夜ご飯は毎日「カット野菜」を使っています。生野菜を使うより割高でしょうか?
何かと忙しい現代社会において、健康的な食生活を維持しつつ、時間とコストを節約することは難しいといえます。その中で「カット野菜」は、手間をかけずに野菜を摂取できる手段として有効でしょう。 毎日の食事にカット野菜を取り入れることで、バランスの良い食事を手軽に準備できる可能性があります。今回は、カット野菜の利用について、カット野菜の利点と注意点、効果的な活用方法について考察していきます。 ▼4人家族で食費「月8万円」は高い? 1人当たりの“平均”もあわせて解説
カット野菜は節約になる?
カット野菜は、すぐに使える状態で販売されています。そのため、食品ロスを減らす面において、カット野菜のメリットは大きいといえます。 野菜を丸ごと購入した場合、使い切れずに傷んでしまい、捨ててしまう可能性がないわけではありません。その点、カット野菜は必要な分だけ購入できるため、無駄がありません。 また、野菜の価格は天候不良などの影響で大きく上がることがありますが、カット野菜の価格は変動が少ないという特徴があります。カット野菜は野菜を大量に購入し工場で加工していることにより、価格が高騰しても販売価格に転嫁されるリスクをある程度おさえられるためです。 価格が安定しやすいカット野菜を利用することで家計管理がしやすくなり、食費の予算を立てやすくなるでしょう。 大手スーパーでは、カットされたミックス野菜が1袋(230グラム)100円前後(税抜き)で販売されているケースもあり、仮に1ヶ月(30日)間、毎日1袋ずつ使う場合の価格は約3000円です。 また、総務省統計局の「家計調査 家計収支編(2023年)」のデータによると、1ヶ月の「生鮮野菜」の支出は単身世帯で2451円、二人以上の世帯で5919円となっています。 一見、カット野菜は丸ごとの野菜よりも割高と感じられるかもしれません。しかし、実際に使用する量や廃棄量を考えると、そうとはいえない面があります。とくに、一人暮らしや少人数世帯ではカット野菜の方が無駄が少なく、経済的であるといえるでしょう。