「1回押し返されてから打つ感覚」 秋山翔吾が明かすメジャーでの苦労 「むちゃをするスイングじゃないとボールをはじき返せない」
◇プロ野球セ・リーグ CSファイナルステージ第4戦 巨人4―1DeNA(19日、東京ドーム) 【画像】楽しそうな様子の巨人・坂本勇人選手、DeNA・宮崎敏郎選手、そして広島・秋山翔吾選手 CSファイナルステージ第4戦の副音声席に座った広島・秋山翔吾選手が、メジャーでの苦労経験を明かしました。 西武時代は2018年、19年にリーグ優勝を経験し、4度の最多安打、1度の首位打者、3年連続20本塁打など、優れた打撃能力を見せていた秋山選手。 2020年オフにメジャー挑戦を表明し、レッズに移籍しましたが、レッズに所属した2年間でのヒットはわずか71本と、メジャーの壁にぶつかりました。 秋山選手は当時を振り返り「むちゃをするぐらいのスイングじゃないと、ボールをはじき返せない印象でした」と日本時代のバッティングでは通用しない環境だったと語ります。 さらに続けて「リラックスしてバットのヘッドを走らせてとか、そういうのが追いつかない世界でした。体型も(日本にいたときと)ほとんど変わりませんでしたし、単純にボールの威力が。ボールに当たってから1回押し返されてから打つみたいな感覚でした」とコメントしました。 そして2022年途中にレッズを戦力外となり、その後はメジャーのどの球団からも声が掛かることなく、家の近くのトレーニング場に行くことやキャッチボールをすることしかできなかったと言います。 同年5月にパドレスの傘下に入り、16試合に出場して打率.343の成績を残すも、「メジャーの40人枠に入って、この年齢で上位を争っていくチームに入っていける確率は低かったと思う。かなり飛び抜けた成績を出さないといけないというのもあった」と、メジャーに昇格できませんでした。 その後、同年6月に広島への入団が決まり、3年ぶりに日本球界へ復帰。 広島1年目の2022年はシーズン途中からの加入だったこともあり、44試合の出場にとどまりましたが、2023年は115試合に出場。 そして今季は138試合に出場し、リーグ5位の打率.289、リーグ3位の158安打を記録しました。