地面の秘密を探る!特別授業で高校生が地質調査に挑戦【長野・千曲市】
土木業や建設業に興味を持ってもらおうと、千曲市の企業が高校で特別な授業を開きました。学校の敷地に穴を開け、地質を調べる実習です。 地面にパイプを打ち込み、土などを採取するボーリング調査。 安曇野市の南安曇農業高校で、地質調査を学ぶ企業実習が開かれました。学校と、千曲市の土木管理総合試験所が開いたもので、参加したのは環境クリエイト科の1年生。 2年生からは建築設計などを専攻することができるため、地質調査は欠かせない実習です。 ■土木管理総合試験所・大宅慧さん 「全然触っていいので。」 地面から採取した土を手に取り、大きさや色などで区別します。 土の種類を知ることで、地盤の硬さなど設計に必要な情報が得られ、建物を立てる場所に適しているのかを知ることができます。 「これ粘土じゃね」 「何これ?シルト?」 「シルトでしょ?」 また、こんなことも… ■土木管理総合試験所・大宅慧さん 「中にビニール袋が入っていたりとか。このゴミがあるのとないのとで、ここが人がいじった地盤なのか、それとも自然にできた地盤なのかっていう証拠になるので。人がいじった地盤ですと、その上にまた何も考えずに建物を建てますと崩れたり、建物が沈んだりする」 ■生徒(1年生) 「あまり深いところって実際に見たことがなかったので、いつも当たり前のように歩いている地面が、こういう感じなんだなって知ることができたので良かったです」 土木管理総合試験所では企業実習を他の高校でも開く予定で、土木や建設に興味を持ち「次世代の担い手になってほしい」と話していました。