イチローが米誌に語った本音 「毎日、先発出場できれば200安打できる」
メジャー通算3000安打まであと「2」に迫ったマーリンズのイチロー外野手(42)は29日(日本時間30日)のカージナルス戦に、異例の前日発表の上で、「3番・レフト」で先発したが、同日、ESPNマガジン電子版は、イチローへの単独インタビューを掲載した。シーズン中は、米国メディアに対しても単独インタビューに応じることが少ないイチローだが、その中で、独自の野球哲学、3000安打フィーバーの中での心境、ここまでの自身の軌跡について赤裸々に答えた。 イチローは、まず3000安打の達成の意味について聞かれ、「もしも選手生活の最後にゆっくりとその数字に近づいていくのだとしたら、それを成し遂げることがゴールになる。しかし、僕にとっては、チームの一員としてプレーし、ただ野球をプレーするなかでその数字は生まれるもの。僕は、弱々しくその数字に向かっているのではない。僕はその数字に到達するかもしれないけれど、それは試合をしているなかで僕がその位置にいるからということだ」と、チームの戦力になっていることを強調した。 そして、4番目の外野手として置かれている現状について、「僕は日本でもここでも特別な数字を達成することについて経験がある。しかし、今は、毎日プレッシャーを感じている。なぜなら、僕は4番目の外野手で仕事を果たさないと、プレーする機会を得られない立場にあるから。明日もプレーする機会があるようにと、今日もよいプレーをしたいと挑戦している。もし、僕が毎試合、ラインアップにいるのならば、少し違うように考えていたかもしれない。けれども、今はプレーするために打たなければいけない」と、説明した。 日米のメディアが偉業達成に向けて連日、取材攻勢をかけているが、報道に関しては、「僕はニュースを読むのは好きだけど、日本語のサイトを出して、そこで僕の写真のついた記事が出てきたら、その記事は決して読まない。メディアと僕がどのように感じているかについて大きなギャップが存在することを人々が知ってくれていたらと思う。そのギャップはとても大きな違いだから」という考えを語った。