【ラグビーW杯】日本代表 勝負の一戦“情熱のロスプーマス”アルゼンチン
◇ラグビーワールドカップ2023フランス大会(9月8日-10月28日) 2大会連続の決勝トーナメント進出にむけ8日にアルゼンチン代表と対戦する日本代表。運命の一戦を前に、アルゼンチンとはどんなチームなのでしょうか?現地でも取材を続けている日本テレビの中野謙吾アナウンサーがお伝えします。 【画像】最新の世界ランキング 日本は12位 アルゼンチンは?
■大混戦プールD 運命の一戦の相手は“パッション”のアルゼンチン
ラグビーW杯も開幕からもうすぐ1か月がたちます。フランスはまだまだ季節外れの暑さが続き、日本代表のキャンプ地トゥールーズでは日中30度を超え、街中では短パン姿も多く見かけます。南米、アフリカ、オセアニア、そしてヨーロッパ各地からラグビーファンが集結し今のフランスは毎日がお祭り騒ぎです。 そんなW杯の中でも混戦模様なのがプールD。我らが日本代表のプールです。前回準優勝のイングランドは日本との接戦を物にして流れに乗り一気に決勝トーナメント進出を決めましたが、日本とアルゼンチンがベスト8進出をかけた争いは、第4戦の直接対決にもつれ込むことになりました。
引き分けでも両チーム可能性はゼロではないもののシンプルに勝った方が決勝トーナメントに進めるという、分かりやすく、そして残酷な最終戦になろうとしています。そんな日本が戦うアルゼンチンとはどんなチームか。一言で表すなら「パッション=情熱」です。 世界ランキングは大会が始まる前は6位とイングランドよりも上位にいました。 これまでW杯ではベスト4に2回進出。07年のフランス大会では開幕戦で開催国フランスを破り、3位決定戦で再びフランスを破るという快挙を成し遂げ南米大陸として初のワールドカップ3位に入っています。 世界ランキングも過去最高は07年に3位まで上昇、世界の強豪の地位を確立したアルゼンチンは今大会でも「優勝候補」である事は間違いありません。
情熱あふれるプレーは常に観客の心をひきつけ、アルゼンチン代表の試合はいつも『チャント』と呼ばれる応援歌で盛り上がります。 その光景はサッカーW杯で22年に優勝したアルゼンチン代表のそれと変わりません。国歌を涙を流しながら歌い、魂のタックルを繰り返す。スクラムでは崩れそうな状態からでも粘り腰で踏ん張ります。まさにパッションのラグビー、それがアルゼンチンなのです。日本にしてみれば厄介な相手である事は間違いありません。