「草の根卓球界を盛り上げたい」独自のランキング制度で競争活性化するクラブチーム・SPOTTO
元世界選手権オランダ代表のG.C.Foersterさんをはじめ、全国で好成績を残している選手らが集うクラブチームがSPOTTO(スポット)だ。 所属選手も90名を超え、東京都内でも有数の規模と実力を誇るチームとして名を馳せている。 SPOTTOの代表であり主力選手でもある小山まぐまさんにお話を伺うと、卓球とチームへの熱い思いを明かしてくれた。
社会人になって常に自己最強を更新中
――まず小山さんの卓球の経歴をお伺いさせてください。 小山まぐまさん:父親が卓球をやっていた関係で、実家に卓球台があったんです。そのため、2、3歳の頃から遊び半分で卓球をしていました。 中学、高校は卓球部に所属していましたが、弱小校で県大会にも出場できないほど。大学でも部活に入れるような実力ではなく、地元に帰省したときに大会に出る程度で卓球を続け、就職後は地元の静岡県で父親の運営するクラブチームに入りました。 2018年に転職で東京に移り、2020年にSPOTTOを設立。今は週1~2程度で練習しています。 ――SPOTTOは強豪チームのイメージがあるので、小山さんも強豪校で腕を磨いてきた卓球エリートなのかと思っていました。 小山まぐまさん:むしろ社会人の今が一番卓球をやっていますね。 学生時代にそこまで卓球に打ち込んでいなかったので、やればやるだけ強くなれて、常に最強を更新し続けています(笑)。 ――全日本社会人卓球選手権出場や全国卓球選手権大会・30代の部で3位入賞など、社会人になってから全国大会でも素晴らしい結果を残されていますよね。 何か強くなるきっかけがあったのでしょうか? 小山まぐまさん:1番大きな変化は、足と身体の使い方を解剖学の書籍などで勉強したことと、それを最大限に発揮するためのフィジカルトレーニングをやり込んだことです。 ――フィジカルを鍛えてどう変わりましたか? 小山まぐまさん:昔からバックハンドが大の苦手なのですが、フィジカルを鍛えて足と身体をしっかり使えるようになったことで、弱点をカバーするフォアハンド中心のプレースタイルに変えることができました。 戦い方をシンプルにしたことで思考が整理され、フォアハンドに結びつける得点パターンをどんどん増やせて、勝てるようになりました。 加えて、弱点のバックハンドも年々強化し続けているので、常に進化しながら卓球ができています。