キングカズや山本昌さんより年上!「還暦レーサー」は現在6名、 選手寿命が長い競輪界の「年齢データいろいろ」調査
競輪選手の人数は、男女合わせて約2,300名。プロ野球の約900名、Jリーグの約1,700名と比較しても、競輪は国内においてプロ選手の多い競技であることがわかる。さらに注目すべきはその選手寿命だ。今回は「競輪選手の年齢」をテーマに、データを分析してみた。
競輪選手の平均年齢は38.2歳
※左から項目、年齢 平均年齢(全体) 38.3歳 平均年齢(男子) 39.1歳 平均年齢(女子) 28.6歳 プロ野球平均引退年齢 28~29歳 Jリーグ平均引退年齢 25~26歳 2024年2月時点で選手登録されている全競輪選手の年齢データを集計したところ、平均年齢は38.3歳。プロ野球選手(NPB)やJリーガーの平均引退年齢と比較しても非常に高く、その選手寿命の長さが読み取れる。 競馬やボートレース等の他の公営競技と異なり、競輪は「生身の人間の力によるレース」にも関わらず、第一線で活躍する40代以上のベテランレーサーは珍しくない。
転身組やオールドルーキーが多い
そういった理由からも、競輪は『セカンドキャリア』として選ばれることが多々ある。元ヤクルトスワローズの松谷秀幸や元松本山雅FCの北井佑季など、元プロ野球選手や元Jリーガー、さらには他競技のオリンピアン等も活躍している。 つまりデビュー時点で30歳を過ぎた「オールドルーキー」も多いのだ。”転身組”はアスリートだけに留まらず、元公務員のS1レーサー皿屋豊、元美容師のガールズレーサー長澤彩など異色キャリアの選手もいる。
還暦レーサーは現在6名
プロ野球での歴代最年長選手は50歳まで現役を続けた元中日ドラゴンズの山本昌氏。サッカー界では現在57歳の”キングカズ”こと三浦知良選手がポルトガルのクラブで現役を続けている。 だが競輪界にはこれを上回る”還暦レーサー”が存在する。60歳を超えても現役で自転車にまたがり、激走をみせているのだ。 2023年度は当時の現役最年長選手だった佐古雅俊氏が、63歳で惜しまれつつ引退。現役最年長の座を引き継いだ森江信行氏も61歳で引退した。そして、今も現役で走っている60代の選手は6名いる。