近畿北部に大津波"10m超"も...日本海に『海域活断層』のリスク 専門家は「範囲は狭いが高い津波」と指摘
「能登半島地震で再認識」先人が残したメッセージと過去の被害から学ぶ
今年8月、政府の地震調査委員会は、京都の沖合に新たに3つの海域活断層が見つかったと発表しました。いずれも、マグニチュード7クラスの地震を発生させるおそれがあるとしています。 (地震調査委員会・委員長 平田直東京大学名誉教授)「ぜひ、ひと事と思わずに防災の備えに努めていただきたい」 最大5.3mの津波が想定されている兵庫県香美町。毎年、町をあげて防災訓練を実施しています。海に近い地区では津波を想定して、住民たちは一斉に高台の公園に向かいます。 去年までは、数軒ごとに集まってから避難していましたが、能登半島地震では、地震の数分後に石川県の沿岸に津波が到達したことから今回の訓練から、個々で高台を目指すように変更しました。 (住民)「1月1日(能登半島地震)のことがあったので、ドキドキしながら訓練に参加しました」 (住民)「能登半島地震で再認識した。『自分の身は自分で守る』という意識ができた気がします」 日本海に潜むいくつもの海域活断層。先人が残したメッセージと過去の被害から学び、津波のリスクに備える必要があります。