阪神に痛いミスあったがチームの一体感伝わった 糸井嘉男氏
「ヤクルト5-3阪神」(8日、神宮球場) 阪神の連勝がストップ。ヤクルトに敗れて上位2球団とのゲーム差を詰められなかった。デイリースポーツ評論家の糸井嘉男氏は攻守で「流れを悪くした」ミスを指摘。10日から甲子園でのDeNAと3連戦に向け、「気持ちを切り替えて」とエールも送った。 【写真】佐藤輝がまさかの落球で23失策目 取り損ねて頭に当たる珍プレーに解説絶句「グラブに穴空いてないですよね?」 ◇ ◇ デーゲームで巨人、広島が負けていたので、追う阪神とすれば、勝ちたい試合でしたが「結果的に防げたミス」で流れを悪くしてしまいました。 初回は1番の近本選手が安打で出塁した後、中野選手が珍しくバントを失敗。クリーンアップにチャンスで回すことができませんでした。三回の守備ではテルが落球。これも防げたミスでした。外野手だった自分の経験から言えば、神宮球場は打球が見えにくい時間帯が確かにあります。ただ、テルの打球がそうだったのかと言われると、分かりません。その後、失点につながっただけに痛いミスになりました。 西勇投手は敗戦投手になってしまいましたが、グラウンドでの振る舞いは素晴らしかった。仲間がミスをしたり、ピンチになってマウンドに集まった時、「大丈夫や!」とみんなを鼓舞しているように見えました。あの姿から、チームの一体感が伝わってきましたし、この9月に劇的なことを起こしてくれると改めて感じました。 攻撃陣も状態はいいですね。森下選手に2ランが飛び出し、代打の糸原選手、島田選手も安打でチャンスメークしました。それぞれが役割を果たし、ベンチ全員で戦う姿勢が見られました。 今週の5勝1敗はこれ以上ない結果でしょう。また本拠地・甲子園に帰りますから、気持ちを切り替えて10日からの試合に臨んでほしいですね。