来季米下部ツアー挑戦の平田憲聖 ミズノ大阪本社を訪問「強くなって帰ってきます」
ツアー参戦3年目の今季、賞金ランキング2位と躍進した平田憲聖が26日、ブランドアンバサダーを務めるミズノの大阪本社(大阪市)を訪れ、水野明人社長からアイアン型のトロフィを贈呈された。 【写真】平田憲聖が選んだ今年の1文字 初の賞金王に王手をかけていた最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で金谷拓実に逆転を許したが、4勝を挙げる活躍に水野社長は「今年の活躍は目覚ましいものがあった。来年は今年以上の成績を残してほしい」と笑顔であいさつ。平田も「身が引き締まる思い。社員の方々に出迎えていただいて、みなさんが働いているフロアにも初めてお邪魔もさせてもらったり、楽しい時間を過ごせた。また来年も頑張ろうと思いました」とズシリと重いトロフィを誇らしげに握りしめた。 その後は同社内の施設で来春発売予定の新アイアンと新ウェッジを試打。すでにテストを重ねている「ミズノプロ」のプロトタイプアイアンについては、「自分が一番重要視しているのが顔だけど、それがめちゃくちゃいい。すごく好きです。ホント、僕のために作ってもらったんやないかなと思うくらいです」と改めて絶賛した。 新しいアイアンとウェッジにはトリプルカットソールというリーディングエッジから削りが入る新技術が採用されているが、これもお気に入りのポイントだ。「これがまたいいんです。(ヘッドの)前と後ろが落ちているけど、特に前の部分の削りが芝から打つときに役に立つ。そういう工夫が普通に販売されるクラブで最初からされているのって、そう多くないんじゃないかな」。さらに新アイアンはミズノがこだわる打感の良さも徹底的に追及しており、「打感も申し分ないです。ザ・ミズノって感じ。ショットのいいイメージにつながる。打っていて気持ちがいい」。現在は「JPX923ツアー」を愛用しているが、「すんなりチェンジできると思う」と話した。 最終戦のあとは、休む間もなく米男子ツアー最終予選会(Qスクール)に出場。ツアー出場資格を得るには2打及ばなかったが、8位タイに入って下部のコーンフェリー・ツアーの限定的な出場権を獲得した。来季は軸足を海外に移すことに意欲を示していたが、この日は改めてコーンフェリー・ツアーに挑戦することを表明。「最初の12試合は出られるので、しっかり結果を出したい」と米ツアー昇格を目指していくことを誓った。 今年の漢字に『幸』を選んだ24歳。さらなる飛躍を期す2025年は1月9日開幕の米ツアー「ソニー・オープン・イン・ハワイ」から始まり、そのまま下部ツアーに参戦する。「オフはないですね。時間はないけど、今はすごくポジティブに考えて、ワクワクしている。強くなって帰ってきます」と力強く宣言した。 国内ツアーについては「出られる試合は出たい」と話し、23年にツアー初優勝を果たしたホスト大会でもある「ミズノオープン」(5月29日~6月1日)は「出るつもりです」と出場を予定している。(文・臼杵孝志)