「国際試合」に強いのは誰か…『プレミア12』で2連勝!ガチな野球ファンが注目する”意外な視点”
視聴率はWBCに遠く及ばないが…
オーストラリア戦の視聴率は個人6.5%・世帯10.9%だった(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。今月3日まで行われた日本シリーズ全6戦とほぼ同程度の視聴率だけに、「プレミア12も主にNPBのファンが見ている」ということなのかもしれない。 一方、先のワールドシリーズは午前の放送であるにもかかわらず、土日の第1・2戦は個人7~8%・世帯13~14%程度、以降の平日午前でも個人4~5%・世帯8~9%程度の視聴率を記録。また、すでに結果がわかっている夜の再放送でも個人5%・世帯8%前後を記録した。NHK BSでも放送していたことを踏まえると、視聴者の数は日本シリーズやプレミア12の初戦より多かったのではないか。 さらに2023年のWBCを振り返ると、最高視聴率の「日本vs.イタリア」個人31.2%・世帯48.0%を筆頭に、その他も日本開催の試合では個人30%弱・世帯40%強を記録。アメリカ開催で平日午前に放送された準決勝と決勝でも個人25%前後・世帯42%強を記録した。 これと比べられたら「プレミア12は盛り上がっていない」のひと言で片付けられるのも当然であり、仮に侍ジャパンが決勝に勝ち進んでも同程度の数字までは得られないだろう。ネット上には選手の知名度や人気だけでなくプレーレベルの差をあげる声も見られるが、世界のトップ選手が集うMLBのワールドシリーズや、国や地域の威信を懸けて戦うWBCより劣ると言われても仕方がない感がある。 ただ、それでも「盛り上がらないか」と言えば、答えは「NO」ではないか。ネット上には早くも選手たちに感情移入している声があり、NPBのオールスター選手たちが「絶対に負けられない」という気持ちで戦っていることが伝わっているのだろう。 大会前は「どうしても開催しなきゃいけない大会ではない」「選手のコンディションを考えたらアマチュアの大会にすべき」などの否定的な声も目立っていた。しかし、初戦の段階で「NPBのトップが戦うこの大会は面白い」「この時期にまだ野球が見られるのはありがたい」などの肯定的な声が多数派に変わりつつある。