元祖ストリートファイター! 異端的存在であった2ストロークスポーツ「ウルフ」
元祖ストリートファイター「ウルフ」と「コブラ」
ウルフとい名前は1990年代にカウルレスの2ストロークスポーツモデルの名前として展開され、ウルフ50、ウルフ125、ウルフ200などの兄弟車が販売された。また、レプリカベースのカウルレスモデルとしては、4ストロークのGSX-R250Rのカウルレス版となるコブラというモデルも同時期にラインナップされていた。このスタイルは元々は転倒したレプリカを修理するお金がないという理由でカウルレス仕様にしていた当時の峠族の定番カスタムであり、後にストリートファイタースタイルへと進化していった。ウルフやコブラというバイクがどういう経緯で生まれたかは定かでは無いが、レプリカのアルミフレームをそのまま使ったカウルレスモデルはあまり類がなく、今考えると市販車初のストリートファイターだったと言えるのではないだろうか。
ウルフ主要諸元(1988)
・全長×全幅×全高:1990×700×995mm ・ホイールベース:1380mm ・シート高:755mm ・車重:125kg(乾燥) ・エンジン:水冷2ストロークV型2筒 249cc ・最高出力:45PS/95000rpm ・最大トルク:3.8kgf-m/8000rpm ・燃料タンク容量:17L ・変速機:6段リターン ・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク ・タイヤ:F=110/70 -R17、R=140/70-R18 ・価格:50万9000円(当時)
後藤秀之