パリロンシャン競馬場でスクーリングを行ったシンエンペラー（C）scoopdyga

　仏ダービー馬ルックドゥヴェガ（牡3、C＆Y・レルネール）のヤン・レルネール師は30日の最終追い切りを終えた後、凱旋門賞（G1、芝2400メートル、10月6日＝パリロンシャン）へ向けた展望を語り、ライバル候補に日本調教馬シンエンペラー（牡3、矢作）の名前を挙げた。パリチュルフ電子版が伝えている。 　月曜朝、レルネール師はレースを6日後に控え、「大事な日を待つだけです」と心境を語り、気になる馬場状態については「馬場に関しては大丈夫でしょう。ルックドゥヴェガはペネトロメーター（馬場測定機器の数字）が3・8でも4・5でも同じ加速ができます。ですから、また雨が降っても不利にはなりません」と対応に自信を見せた。 　相手関係については「気になるライバルは3歳馬の中にいます。今は日本馬、シンエンペラーに注目しなければいけません。彼はロンシャンの2400メートルに適応するのではないでしょうか。アイルランドのメンバーがそろった中で、素晴らしい走りをしていました」と愛チャンピオンS3着から臨むシンエンペラーに警戒感を示し、「でも、私たちには好勝負できる馬がいます」とルックドゥヴェガの好走に期待を寄せている。 　30日時点で欧州の大手ブックメーカーの単勝前売りオッズでは、ルックドゥヴェガとシンエンペラーの2頭はソジーに次ぐ2、3番人気。ほぼ互角の評価となっている。