49歳・植木屋さんが「自慢のふくらはぎ」で魅せた ボディフィットネスで優勝し全国大会を目指す
誰でも気軽に日頃のトレーニングの成果を発揮できる舞台『マッスルゲート』の関東大会が11月4日(月・祝)に千葉・市川市文化会館で開催され、見事なVシェイプを披露した須佐純子(すさ・じゅんこ/49)さんがボディフィットネスで優勝に輝いた。 【写真】須佐純子さんの自慢のふくらはぎ
ボディフィットネスは、女子部門の中でも1、2を争う筋肉量が必要とされ、厚みや絞りの中にも女性らしさやエレガントさが求められる。マッスルゲートでは年齢や身長の垣根を超えて争われる、まさに群雄割拠のカテゴリ。 「筋トレは難しいのでまだまだ分からないことだらけです。でも、やったらやった分だけ自分の身体に結果が出るので楽しいですね。自分ではまだまだ伸びしろだらけだと思っているので、コンテストで毎回評価されるのも楽しみです」 須佐さんの職業は植木屋さん。毎日早朝からの庭の手入れや木を切るなどの力仕事で、お客様に感動を与える一方、ジムに着く21時ごろには疲労困憊。それでも納得いく身体づくりができたらどうなるか、という期待が自分自身を駆り立ててくれると話す。 「コンテスト初出場はマッスルゲートがウーマンズレギンスを立ち上げた2021年です。そのときに周りからは筋肉量が多いので、レギンスよりもボディフィットネスが向いていると言われたので、翌年から転向しました」 元々は有酸素運動が好きで、スタジオレッスンに没頭していた須佐さんだが、コロナ禍により、スタジオが閉鎖されたことからウエイトトレーニングに挑戦。独学でここまで身体作りに励んできたが、食事では大きな失敗もしてしまったという。 「一時期はお米を抜いて減量もしたのですが、筋肉も落ちて痩せ細った貧相な身体になってしまいました。力仕事で普段からエネルギーを必要としているのに、それを考えずに食事を減らしてしまったので、今はしっかりと食べるように気をつけています」 専属のトレーナーはつけず、様々な人からアドバイスをもらいながら、日々試行錯誤を繰り返している須佐さん。毎年末に行われるマッスルゲートの総決算『ゴールドジムジャパンカップ』はボディフィットネスで2年連続5位。今年はウェルネスカテゴリとのダブルエントリーで表彰台を目指し、来年からの出場カテゴリをどちらか一本に絞っていく予定だという。 「フットサルをやっていたこともあって、特にふくらはぎには自信がありますが、上半身はまだまだ弱点だらけです。ステージパフォーマンスも苦手なので克服しないといけないと思っています。特に表情が苦手で、ステージ上は真剣な場所なのに笑顔を作らないといけないのが難しいですね(笑)」 毎日の筋トレが大変だと感じながらも、その先に得られる結果や、やらないと生まれない課題解決を楽しむ須佐さんの姿勢は、コンテストだけでなく仕事にも通じる前向きな姿だった。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】 マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材・文:林健太 撮影:中島康介