新しい関西将棋会館、高槻にグランドオープン 売店、道場も営業開始 福崎九段「もうすぐ天国と思うてたけど、今が天国やわ」
日本将棋連盟が創立100周年に合わせ、大阪府高槻市に新築した関西将棋会館が3日、グランドオープンした。初の公式戦が指され、1階の売店と道場も営業を開始。将棋ファンらが行列を作り、生き生きした表情で勝負を楽しんだ。 【写真】5階の特別対局室では初となる公式戦に臨んだ豊島将之九段(右)と稲葉陽八段 新会館で最も格式が高い5階の「特別対局室」では午前10時、順位戦A級6回戦が始まった。真新しい畳の香りが漂う中、豊島将之九段(34)=兵庫県尼崎市在住=と稲葉陽八段(36)=同県西宮市出身=が対局している。 4階の対局室5室でも順位戦C級1組などがあり、兵庫県勢の井上慶太九段(60)=加古川市在住=や船江恒平七段(37)=同、冨田誠也五段(28)=三田市在住=らが戦いに臨んでいる。 1階の売店と道場では地元の高槻市に住む福崎文吾九段(64)が一日店長と道場席主を務め、同市の公式マスコットキャラクター「はにたん」が道場第1号会員となって晴れの日を祝った。売店ではオープンを記念し、豊島九段ら関西ゆかりの棋士の写真をあしらったアクリルキーホルダーやミニフォトアルバム、豊島九段と師匠の桐山清澄九段(77)=高槻市在住=による色紙も発売している。 来店者との写真撮影に応じるなどした福崎九段は「もうすぐ天国に行くと思うてたけど、今が天国やわ」と喜びを語り、会場を盛り上げた。(小林伸哉)