はじめて出合う“常識”がたくさん!【ここが変だよ、日本の結婚式】赤裸々・対談トーク
みんなと同じ&形式にとらわれすぎ!?[ここが変だよ:3]
ー遠藤さんがディレクションされているウェディングは、どんな雰囲気なのでしょうか? 遠藤 「アマン東京」でのウェディングをメインに手掛けていますが、余興をゼロにしています。会場をふたりが歩き回っているとゲストが本当に楽しそうにしていて……「新郎新婦と話すだけで喜んでくれる」と改めて気づかされました。 そんな従来のものとは違うスタイルを選ぶアマンの花嫁でも「他の花嫁はどうしていますか?」と聞かれることもあります。 水戸守 みんなはどうしているか、気になる方は多いですよね。 遠藤 日本では「披露宴」という名前がついているように、披露してばかりでゲストと会話もできないのが昔は主流だったんです。でも今は「もっと自分出していこうよ、人と違ってもいいんだよ!」と思っています。いわゆる形式にとらわれずに新郎新婦が自分たちの「らしさ」を追求することを恐れないでほしいです。
ー正解はないですが、形式にとらわれずに“ふたりらしい”結婚式をするためにはどうしたらいいでしょうか? 遠藤 まず「なぜ結婚式をやりたいのか」「何のための結婚式なのか」を、ぜひ考えてほしいですね。新郎新婦がどういう目的を持って結婚式をしたかは、ちゃんとゲストに伝わるもの。意味を持たせて作っていたら、どんな場所でも心が震えるような感動があったり、拍手がおきるんですよね。まず、会場やドレスを予約したり、SNSで情報収集したりする前に、ふたりで、結婚式の目的や譲れない点を話し合うことが大事だと思います。 水戸守 結婚式をすることになった理由を尋ねると、意外とみなさん「なんとなく」って答える人が多いと感じていて。「サボラミ」のお客様は「イメージ通りのドレスがない」と悩んで、すごい熱量を持って見つけてきてくださるので、「絶対にこのドレスが着たい」と強い気持ちを感じますね。結婚式でも同じように「こんなウェディングにしたい」という気持ちは重要ですね。 溝上 日本では、結婚式をすることに建前があるのかもしれないですね。フランスは結婚に対して(結婚をしても、しなくても)どちらでもいいという人たちが多いんです(笑)。だから結婚、そして結婚式をすると決めた人には「自分たちで決めた」という意思の強さを感じます。