スズキ「ジムニーシエラ」が「AXCR」を見事完走! メカニック担当は中央自動車大学校の生徒たち…哀川翔さんのチームもクラス優勝に持ち込みました
FLEXチームはクラス優勝!
中央自動車大学校の菅原 上さん、谷本慧悟さん、山本 駿さんが担当した136号車ジムニーシエラは初日からマシンスタックによる足まわりの損傷というトラブルが起き、徹夜での作業を経験。さらに4日目にはSSの難所であるガレ場で車両が横転し、修理のため翌日の5日目はデイ・リタイア。なんとか最終日には再び車両を走らせることができたものの、この日は規定時間を大幅にオーバーして到着するなど、厳しい戦いを強いられるものとなったが、無事にフィニッシュポイントまで車両を持ち込むことができた。136号車は総合41位(JIMNY賞3位、AUTO レディース賞3位)という結果に終わった。 岡本泰和さん、北村真大さん、本間響さんが担当した127号車ランドクルーザープラドは、FLEXチームのメカニック3名とのジョイントでの参戦だったが、こちらも2日目に左リアのショックアブソーバーが折れ、5日目にはリアウイングの脱落。リアガラスが割れたことで車室内が砂埃だらけになるなどしたが、それでも4日目にはクラストップと33分あった差を逆転し、なんとAUTO T1Gクラス優勝(総合16位)という結果でフィニッシュとなった。 普通の走行では考えられないような壊れ方をするマシンが帰ってきて修理を行う。それが毎日続く環境の中、さまざまな部品が壊れていき、予備部品だけで足りずに現地で調達に奔走したり、現場で溶接加工を行ったりと、引率教師とともにそれぞれが多忙な1週間を経験した。 整備のミスやコミュニケーションのズレなどもあり、それぞれの経験値のなさを痛感する場面も多く、将来整備士を目指す若者にとって、経験値としては非常に大きなものとなったようだ。それでもこの2台を完走まで持ちこんだ彼らに拍手を贈りたい!
青山義明(AOYAMA Yoshiaki)