竜王戦第6局、藤井聡太竜王らを鹿児島県指宿市が歓迎…「砂むし温泉」好きの佐々木勇気八段は観光大使に
鹿児島県指宿市の指宿白水館で11、12日に行われる第37期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)の第6局。藤井聡太竜王(22)と挑戦者の佐々木勇気八段(30)が10日、鹿児島入りし、関係者からは熱戦や観光振興に期待の声が上がった。(井芹大貴) 【写真】盤面を見つめる藤井聡太竜王と広瀬章人八段(2022年12月2日、鹿児島県指宿市の「指宿白水館」で)
両棋士は正午過ぎ、鹿児島空港に到着。県のPRキャラクター「ぐりぶー」や多くの将棋ファンの歓迎を受け、指宿市職員から花束を受け取った。同市観光課の田中恭介係長は「早くも盛り上がりを感じた。市にとっても大きなPRになる」と期待した。
同館でも多くのファンの姿が見られた。2人を出迎えた同市立山川小5年(11)と同小2年(8)の児童2人は「手を振り返してくれてうれしかった。明日からの戦いが楽しみ」と声を弾ませた。
藤井竜王は2022年12月、同館であった対局で初防衛を果たした。砂像の前で記念撮影を行った藤井竜王は「歓迎してもらって温かい気持ちになった。精いっぱい力を尽くしたい」と意気込んだ。
プライベートでも同市を訪れ、「砂むし温泉」好きとして知られる佐々木八段は10日、指宿観光大使を委嘱された。「良い将棋を指して盛り上げていきたい。挑戦者として頑張りたい」と話した。
午後7時からは同館で開会式と前夜祭があり、読売新聞西部本社の増田雅己社長や、同館の下竹原利彦社長ら約130人が出席。両棋士には県産品や、鹿児島弁のユニークなグッズを開発、販売する「カゴマニア」のTシャツなどが贈られた。