【タオルと価値観】他の人が使ったタオルを使いたくない人たちの本音 「バスタオル共有は家族でもイヤ」「他人の汗が染み込んだサウナのタオルに座れない」
日々、何らかの形で使用するタオル。一人暮らしならそのタオルは自分しか使わない“マイタオル”だが、他人が出入りする場所ではそうはいかない事が多い。そんなときに悩みを感じてしまうのが「他人が使ったタオルを使えない」という人たちだ。家族と言えどバスタオルの共有はイヤ、ジムや温浴施設のサウナスペースに敷いてあるタオルの上に座れない――。タオルを共有したくない人たちに、その理由を聞いてみた。
なぜ裸に触れるものが共用前提なのか
都内の大学に通う20代女性・Aさんは実家ぐらしだが、家で使うバスタオルやボディタオルは「自分専用」だ。 「いつも自分が早くお風呂に入っていたので気が付かなかったんですけど、中2ぐらいのある日、弟の後にお風呂に入ったら、バスタオルがビチョビチョなんです。それで新しいバスタオルを出して使うようになったら、普通にそっちのほうが拭いていて気持ちがいいし、水もよく吸うし。 そういう成り行きでバスタオルは自分専用という習慣ができたのですが、新しいタオルに慣れると、突然ボディタオルの共用も気持ち悪くなったんですよね。今では、なぜ肌に触れるものが共用前提なのか、不思議に思うレベルです」
「バスタオルは洗わなくてOK」という夫と反目
夫婦間でもタオルの共有を避ける人がいる。メーカー勤務の30代女性・Bさんは、夫が「バスタオルもボディタオルも洗わなくていい」というスタンスであることを嘆く。 「夫は『きれいな体を拭いているんだから、バスタオルは使って乾かしたらまた使ってOK』『ボディタオルも石鹸をつけて洗っているんだから、キレイなもの』と主張するんです。でも私は、どちらも一度使ったら洗いたい。何日もそのままのバスタオルを使う気はしないので、私が洗濯するからというルールで、自然にどちらも専用のものを用意するようになりました」 子供が生まれてからも、このルールは適用している。 「洗面所の手洗いタオルは共用ですが、洗面所で子供が顔を洗う時は新しいタオルを出しますね」(Bさん)
サウナのタオルに染み込んだ他人の汗に耐えられなくて
家庭の外でもタオルの共有に違和感を覚える人もいる。不動産会社勤務の50代男性・Cさんは、「サウナの座面が気になる」と明かす。 「サウナの座面にタオルやマットが敷いていなかったり、タオルが敷いてあっても前の人の汗でぐっしょり濡れていたり……。お尻が触れるところなので、なんとなく前の人の汗の上にそのまま座るのは気が引けるんですよね。サウナに行く時は、ちゃんと専用のサウナマットを持ち込めるところを選ぶようにしています」 タオルを共用したくない人たちは、それぞれ“自衛”しているようだ。(了)