16歳・久保凛、田中希実に競り勝つ「憧れの選手より速く走ることができたのは自信になる」 女子800メートル予選トップで決勝へ 日本選手権/陸上
陸上・日本選手権第3日(29日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム)女子800メートル予選で初出場の久保凛(東大阪大敬愛高2年)が2分3秒60をマークし、全体のトップで30日の決勝に進んだ。「体が動いていて、今のところ100点。もう少し余裕がある」と汗をぬぐった。 【写真】女子800メートル予選 ゴール直後の久保凜、田中希実 既に1500メートル、5000メートルでパリ五輪代表入りを決めている田中希実(24)=ニューバランス=と同組の予選。序盤からと飛び出すと、追い上げる田中らを振り切り、一度も先頭を譲ることなくフィニッシュ。「序盤から自分のリズムで引っ張るレースを想定していた。憧れの選手より速く走ることができたのは自信になる」と胸を張った。 昨夏の全国高校総体(インターハイ)を高校1年で制して頭角を現すと、GPデビュー戦となった4月の金栗記念で田中に競り勝って優勝。5月の静岡国際で再び頂点に立つと、同月の木南記念も制し、同種目でGPシリーズ3連勝を達成した。 当初はサッカー日本代表・久保建英(レアル・ソシエダード)のいとことして脚光を浴びたが、今や圧倒的な実力で注目を集めている16歳。決勝は30日の午後4時55分に号砲が鳴る。初Vに向けて「優勝を目指して、高校記録やパリ五輪の参加標準記録(1分59秒30)を狙っていきたい」と力強く話した。