【切実な願い】現役CAから飛行機利用客への苦情で最も多かったのは「機内に持ち込む荷物」に関して 元CA芸人・CRAZY COCOさんの元に寄せられた“生の声”
「自分で持ち上げられない荷物は機内持ち込みしないで」
「自分で持ち上げられない荷物は機内持ち込みしないでほしい」との切実な願いも多く寄せられた。COCOさんが説明する。 「機内に持ち込む荷物が規定の重さを超過している乗客、多いんです。荷物の重さは必ず守ってほしいですね。自分で持ち上げられないほどの重さだったら、客室乗務員はオフロード(荷物を降ろし、貨物室に入れること)の指示ができます。重い荷物は空港でチェックインする時に預けていただきたくのが基本です。機内に持ち込む荷物は、基本的にお客様ご自身で荷物棚に上げるのがルールなので、自分で持ち上げられない人は最初から航空会社のチェックインカウンターで預けましょう」 現場からは日本人CAだけに横柄な態度をとる日本人サラリーマンへの苦情もあった。動画の中でCOCOさんは、「CA業界では日本人サラリーマンが一番タチが悪いと言われています」と明かしている。 このほか、CAへのセクハラや盗撮、脅威を感じさせる言葉といったクレームも集まった。 「たとえば台風など悪天候でどうしても飛ぶことができない時、グランドスタッフやCAに『どうすんだよ、俺の商談に間に合わねえよ』みたいなことをやいのやいの言っている人は、カスハラ以外の何者でもないと思います」
機内の神客エピソード、CAの恐怖体験の動画も話題
逆に、CAから募った「神客エピソード」を集めた動画の回では、機内で出会った神客エピソードを紹介し、視聴者に感動をもたらした。 2024年11月に公開した、CAから募集した「フライト中の恐怖・心霊体験」の回も話題を集め、この中からショートに切り出した「現役CAがフライト中に体験した怖いよりも切ない話」エピソードは1か月間で約305万回視聴されている。 通常は知ることができない機内での様々な出来事やCAの本音を垣間見ることができるCOCOさんの動画は、航空業界以外の様々な業種の人々の共感も集め、多くのコメントが付く。 これから年末年始の帰省や冬休みの旅行など航空需要が一層高まるシーズンを迎えるが、COCOさんの飛行機ネタや旅のアドバイスなどの動画を見ておくと、機内で過ごす時間がより快適に、より楽しくなるに違いない。 ■前編記事:【会社員から芸人へ】元CA芸人・CRAZY COCOさんが振り返る“異色のキャリア遍歴” TOEICリスニング満点を取った英語上達に欠かせない勉強法とは 【プロフィール】 CRAZY COCO(くれいじー・ここ)/1986年生まれ、大阪府出身。元外資系CA芸人。大学卒業後、商社に入社。27歳で外資系航空会社のキャビンアテンダントに転身。その後、複数の企業に勤めるが、お笑いの世界に進むため2021年に脱サラ、『女芸人No.1決定戦 THE W』に参戦。準決勝に進出し、吉本興業にスカウトされる。テレビやラジオなどで幅広く活躍。TOKYO FM『SCHOOL OF LOCK!』では2023年から番組初の女性教頭を務める。2024年、著書『元CA芸人 CRAZY COCOの夢へのフライト直行便』(ヨシモトブックス)を刊行。YouTube『CRAZYCOCOチャンネル』、TikTok(crazycoco0906)でCAの経験を生かしたネタなどの動画を発信し、人気を集める。X:@CRAZYCOCO2021、Instagram:@crazycoco0906でも発信中。 取材・文/上田千春