「最善のかたちで互いを補完しようとしなければいけない」

ついに初先発のチャンスを掴んだ田中。(C)Getty Images

　ついに訪れた先発デビューの機会で、田中碧は好感触を残せたようだ。 　10月１日に行われたチャンピオンシップ第８節、敵地でのノーリッジ戦で、田中はリーズに移籍してから初めてスタメンに名を連ね、フル出場を果たしている。 【PHOTO】サウジアラビア＆オーストラリアと対戦！W杯アジア最終予選で難敵との連戦に挑む日本代表招集メンバーを一挙紹介！ 　リーズはイーサン・アンパドゥが負傷で年内絶望となり、田中はイリヤ・グルエフとのコンビで先発。だが、そのグルエフもケガのために前半20分での交代を余儀なくされ、残り時間は代わったジョー・ロスウェルと組むことになった。 　専門サイト『Leeds United News』によると、そのロスウェルは「アオは素晴らしい選手だ。彼とプレーできるのはナイスだよ。僕とは違うクオリティをもたらしてくれる」と、ニューカマーとのプレーを喜んだ。 「グルエフとアンパドゥがともに離脱したことで、少し守備での抜け目のなさを失っただろうけどね。僕たちは少し違う何かをもたらすだろう。でも、これから毎週一緒にプレーしていくなら、お互いを理解しようとし、できるだけ最善のかたちで互いを補完しようとしなければいけない」 　Leeds United Newsは「彼らはうまく適応した。ともに守備的なグルエフとアンパドゥに代わった攻撃志向の８番であるにもかかわらず、うまく対処し、リーズは１ポイントを獲得したのだ」と、ビハインドから追いついて引き分けたリーズに貢献した日本代表MFたちに期待を寄せている。 「これまで練習以外であまり一緒に仕事していないコンビかもしれないので、今週これから適切にやっていかなければいけない。（次節の）サンダーランド戦ではタナカとロスウェルがともに先発出場するだろう」 　終盤からの途中出場ながら好印象を残してきた田中。先発機会の増加が見込まれるこれからのさらなる活躍を願うばかりだ。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部