韓国サッカー界が激震! 監督選考を巡り政府の関与疑惑でW杯出場権はく奪の可能性「爆発するものが爆発した」
韓国サッカー界が揺れている。 キッカケとなったのは、A代表の監督選考を巡るやり取りだ。韓国サッカー協会(KFA)は、今年7月に就任したホン・ミョンボ監督の選任過程に対して、文化体育観光部から監査を受けたのだが、これに「サッカーに政府が関与した」として国際サッカー連盟(FIFA)とアジアサッカー連盟(AFC)が警告。目下、実施中のワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選を通過しても、本大会に出場できない可能性が浮上した。 【動画】劇的な芸術弾 韓国を救ったソン・フンミンのFKシーンをチェック FIFAは政府の介入に対して厳しく取り締まっている。定款13条に「各国サッカー協会は第三者の干渉を受けてはならない」、さらに同14条に「政治的な干渉から独立でなければならない」と明記。過去にはクウェート政府が体育団体に影響力が行使できるように法律を改正したことで、同代表チームに制裁措置を課し、18年のロシアW杯のアジア予選出場を禁じたこともある。 仮に韓国がW杯の出場権を剥奪される事態となれば、世界的なスキャンダルになる。ゆえに国内メディアでも小さくないニュースとなっている。日刊紙『朝鮮日報』は「ついに爆発するものが爆発した」と指摘し、「KFAが外部からの不当な干渉を受けたと判断された場合には、制裁を受ける可能性がある」と伝えた。 また、韓国のニュースサイト『News1』は「FIFAは政治とサッカーの分離を何よりも重要視する団体だ」と強調。「監督選考を巡る議論の中でKFAに対しては、ユン・ソニョル大統領も出てきて『間違った慣行を正すべき』と指示したりもした」と伝え、W杯出場権はく奪という最悪の可能性に懸念を示した。 「FIFAから送られてきた公文には、KFAに過失がなかったとしても、定款に違反した場合に制裁が科せられる可能性があることに注意しなければならないという警告が含まれている。まだ、代表をめぐる論争が収束していないだけに、FIFAの制裁の可能性は依然として不安要素として残っていると言えよう」 ソン・フンミンをはじめ多くの海外組が居並ぶ韓国は、日本と双璧を成す“アジアの顔”とも言える。それだけにW杯に出られないとなれば、まさしく一大事となるが……。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]