ドジャース・大谷翔平、投手でも貢献して2年連続世界一、そしてサイ・ヤング賞へ…異次元の男がめざす2025年の新伝説
2年連続世界一、そしてMVP&サイ・ヤング賞のダブル受賞へ―。ドジャース・大谷翔平選手(30)は、2025年も新たな歴史に挑む。その第一歩となるのが、3月に東京ドームで開催されるカブスとの開幕シリーズだ。投打二刀流の復活が期待されるメジャー8年目の特別なシーズン。凱旋(がいせん)試合を足がかりに、さらに進化した姿を見せる。 史上初の「50―50」、指名打者初のMVP、悲願のワールドチャンピオン。ドジャーブルーのユニホームをまとった大谷翔平にとって、新天地での2024年は「満点に近い結果」だった。それでも、常に周囲の想像を超えてくる男は25年も新たな伝説を残す―。 メジャー8年目の今年は特別なシーズンだ。3月18、19日に東京ドームでカブスとの開幕シリーズ2試合が開催される。ベッツ、フリーマンらスター軍団とともに来日し、メジャーのユニホームを着て、初めて日本の球場でプレーする。投手での出場は微妙だが、2年連続本塁打キングの「パワー」、日本選手歴代1位の59盗塁を記録した「スピード」を見せつける。 そして、二刀流復活のシーズンになる。大谷翔平というアイデンティティーで、「投球もして、攻撃面でも出続けてというのがやりたいこと、自分の仕事」と常々口にする。23年9月の右肘手術から長いリハビリを経てマウンドへ。球団は慎重を期してイニングを管理する予定だが、大谷自身は「さらに強くなったパフォーマンスを出す」と燃えている。 本格派としてのスタイルを変えるつもりはないという。「パフォーマンスを下げない。そこだけは注意して自分自身であまり(出力を出すことを)諦めない、そのままの感じでいきたい」。けが明けで目指すのは、以前の姿ではない。追い求めるのはいつも、過去の自分を超えることだ。 投手としても「世界一」を目指す。最優秀投手の称号、サイ・ヤング賞については「そうなったら最高」。チームメートのカーショー以来のMVPとサイ・ヤング賞のダブル受賞も、本人は視界に入っているはずだ。 24年7月に30歳となった時、「年齢は数字だけ。技術的な面も、フィジカル面も毎年、よりいい状態で臨めている」と語った。25年もまだ見たことのない、進化した姿を見せるはず。ワールドシリーズ連覇のために、今年も大谷がどれだけ「勲章」を集めるか、見逃せない。
中日スポーツ