【袴田さん再審】裁判やり直しの判決まで1週間…姉・ひで子さんが都内の集会で改めて弟の無実を訴え
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
58年前、静岡・旧清水市で一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さんの再審=裁判のやり直しの判決まで1週間となった19日、姉のひで子さんが集会に参加し弟の無実を訴えました。 (袴田 ひで子さん・91歳) 「わたくしたちの裁判も、あと1週間でございます。1週間後には判決が下される」「わたくしは巌が無実だから無罪だと思っております」 静岡地裁で2023年10月から15回にわたって開かれた袴田巌さんの再審公判で、弁護団は袴田さんの無罪を主張した一方、検察は袴田さんに再び死刑を求刑。来週26日に判決が言い渡されます。 19日、都内で日弁連が主催した再審法改正について考える集会には、袴田巌さんの代わりに再審公判に出廷し無実を訴えてきた姉のひで子さんが参加し、再審が始まるまでに50年以上かかった再審法の問題点を指摘しました。 (袴田 ひで子さん・91歳) 「47年間、巌が拘置所で頑張った。その頑張りを再審法に、ぜひ皆さまのお力で、改正なり訂正なりしていただきたいと思っております」 また、集会には、2014年に袴田さんの釈放と再審開始を認める決定をした静岡地裁の元裁判長村山弁護士も参加しました。 (静岡地裁 元裁判長 村山 浩昭 弁護士) 「一般市民の目から見て、こんなひどい事件はないと思いますよ」「集大成としての判決があると、私は思っている」 登壇を終えた、ひで子さんは。 (袴田 ひで子さん・91歳) 「命の恩人ですよ、村山先生は2014年の3月27日に(巌さんを釈放)してくれて」「あれで本当に」「そうですね、その日のうちに釈放になって」「それが今にある」「せっかくここまで来たんですから大きい気持ちで」「あとは待っているだけ」 30歳で逮捕され、2024年で88歳となった袴田巌さん。弁護団は、再審公判で捜査機関による証拠のねつ造についても指摘していて、裁判所の判断が注目されます。