【フィリピンの中華街と華僑ビジネス】世界最古のチャイナタウンと言われているのがマニラ中華街
フィリピン最大の総合雑貨デパートは35平米の仮店舗からスタート
中華街のメインストリートの角地に大型店舗があった。入口正面にはおもちゃ、スポーツ用品、雨傘・日傘などが品目別に並んでいる。2階に上がる階段も旅行カバンが半分以上占拠。2階は夥しい数量の衣料品、靴・サンダル、下着、帽子などが陳列。3階は家電製品、日曜大工、園芸用品、文房具など。売場面積合計は6000平米くらいだろうか。商品はやはり大半が中国製だが、ハンガーや腰掛など簡単なプラスティック製雑貨はフィリピン製。 支配人を探していたらフィリピン人のフツウのオバサンが出てきた。話しぶりから察するに、かなりのヤリ手で各地の店舗の支配人を監督する立場のようだ。この総合雑貨ショップは全国展開しておりマニラ、セブ、ダバオなどフィリピン各地に50店舗以上。新規出店した店舗では売場面積が1ヘクタール以上も珍しくないという。 彼女によるとオーナーは60歳くらいの中国系フィリピン人。元々マニラの貧乏な家の出身。20数年前にイロイロ市で35平米の貸店舗からスタート。創業当時から彼女はオーナーを補佐して貸店舗も彼女が紹介した。中国雑貨を安価で大量に並べるという商法が成功の秘訣という。彼女は各地の新規店舗出店でも辣腕を振るってきたようだ。 1代で大企業を興した華僑商人と補佐役のフィリピン女性の成功物語であった。 以上 次回に続く
高野凌