4つの人間関係のパターンに気づけば変わる あなたは「脅迫者」「被害者」「尋問者」「傍観者」?
昨今、若手の早期離職が問題になっています。「最近の子は、我慢が足りない」と、がむしゃらに働いた「昭和世代」とのギャップを語る管理職の方は多いのですが、本当にそうなのでしょうか。メンタルトレーナーの濱田恭子さんの著書『仕事がうまくいく人は「人と会う前」に何を考えているのか』から、Z世代との向き合い方を一部抜粋・再編集してご紹介します。 ■離職を防止する方法――Z世代の心理を理解する 最近はZ世代で「会社を辞めたい」というご相談をとても多くいただきます。上司の立場からすると、昨日までニコニコしていた若い世代が急に辞めたいと言ってきたといって「何を考えているのかわからない」と悩んでいます。
Z世代とは、1990年代半ばから2010年代序盤に生まれた世代で、2024年現在、20代の方たちはZ世代です。 会社を辞めたい人の8割は感情問題ですが、みんな感情の問題ではない理由をつけて辞めていきます。当たり前ですよね、大人なので「○○さんがいると我慢ならないので辞めます」とは言えません。 半面、たとえば仕事がかなりハードで、残業も多いのに辞めないでいられる現場もあります。その理由の多くは人間関係が良好だからです。
実際、やりがいのある仕事や、人間関係に恵まれた仕事をしている人は、作業量のハードさがあったとしても、離職率が低いものです。 では、Z世代はなぜ辞めてしまうのでしょうか。それは、彼や彼女たちが、デジタル世代であることが大きいと思います。 つまり、小さい頃からゲームやスマホになじんできたために、何か不具合があれば、リセットして、電源を落とし、再起動をする経験を持っています。 そのため、嫌なことやモヤッとすることがあれば、「辞める」=「リセット」という選択肢が出てくるのです。
これは彼らが不真面目なのではありません。仕事だけではなくプライベートも大切にしたいという傾向はありますが、仕事をいい加減にしているわけではありません。 ただ、彼らは頑張らないと! と育った親世代から、頑張りすぎてつらくならないように、と育てられてきました。だから、行き詰まったときにどのようにしていいかわからず、リセットボタンを押す、という選択をしているだけなのです。 仕事を継続しながら、スッキリさせる方法があることを知らないから辞めてしまうだけなのです。