65歳以上の無職世帯「老後に向けた貯蓄」一体いくらあればいい?平均貯蓄額・生活費を確認
10月15日は年金支給日です。年金受給額は人によって異なります。生活に困らない程度の金額を受け取っている人もいれば、貯蓄を取り崩しながらなんとか生活費を捻出している人もいるでしょう。 ◆60歳代の平均貯蓄額と中央値はいくら?グラフで見る 老後の生活に困らないためには、現役のうちから貯蓄をしておくのが大切です。しかし、物価上昇に賃金の伸びが追いつかず「いくら貯めても生活が苦しいのではないか」と不安を抱いている人も多いでしょう。 この記事では、60歳代の貯蓄平均額や65歳以上で年金生活に入った世帯の生活費について解説します。老後の貯蓄に不安を感じている人は、ぜひ参考にしてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
国内の65歳以上の割合は何パーセント?
はじめに、国内に65歳以上の人がどれだけいるのか確かめてみましょう。 9月20日に総務省統計局が公表した「人口推計」によれば、4月1日現在の65歳以上の高齢者人口は3623万9000人です。同調査では総人口が1億2400万2000人ですから、日本の人口の約29.2%が65歳以上であるといえます。 65歳以上の人口は前年同月に比べて4万1000人増加しており、今後割合は30%を超えていく可能性が高いでしょう。 また、内閣府の「令和6年版高齢社会白書」によれば、調査対象世帯5431万世帯のうち65歳以上の人がいる世帯の割合は50.6%となっています。2世帯に1つが高齢者のいる世帯なのです。 65歳以上の人口が増加すれば、その分年金原資も多くしていく必要があります。しかし、年金制度の性格上、誰もが平等に支給されなくては意味がありません。 厚生労働省の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば厚生年金(基礎年金含む)の平均額は14万3973円のため、今後年金が急激に増えることは考えにくいでしょう。 老後の生活は年金だけを頼りにするのは心許ないです。現役のうちから貯金して資産づくりに励む必要があります。 では、60歳代の平均貯蓄額と中央値について、次章で解説します。