【「NMB48 14th Anniversary LIVE」特別連載 最終回】水田詩織、上西怜、小嶋花梨、川上千尋インタビュー
今年14周年を迎えるNMB48が、10月8日(火)・9日(水)の2日間、「NMB48 14th Anniversary LIVE」を開催する。開催に向け、全4回の特別連載を敢行! 最終回は、水田詩織、上西怜、小嶋花梨、川上千尋のインタビューをお届けします。 全ての写真はこちら ――「NMB48 14th Anniversary LIVE」に向けて仕上げようと思っていることはありますか? 水田詩織:後輩が増えて、あまり関わったことのない10期生のメンバーと少しでも仲を深めたいと思っています。そうすることで、ある種の緊張が少しでも和らいだ状態になると思いますし、みんなで仲の良さをお見せできたらと思うので、人見知りやけどいっぱい話しかけようと思います。 ――最近、話しかけた子はいますか? 水田詩織:10期生では高橋ことねちゃんです。同じスキップができない同士ということで。私も加入当初はスキップができなかったので、すごく近いものを感じて話しかけています(笑)。 川上千尋:いつもライブが近づくにつれ声がかれてしまうので、今回はかれさせないぞという気持ちで喉のケアをしています。日々の乾燥の積み重ねでそうなるので、腹から声を出そうと思います。 上西怜:私はご飯の制限をし始めています。14周年のライブに新曲『がんばらぬわい』の発売もあって、イベントが被っているので、できるだけいい自分でいようと思っています。 小嶋花梨:毎年、周年ライブではキャプテンとして次の年の目標などをお話する機会があるので、今回は15年目を見据えて、15年目のNMB48をこうしていきたいとか考える、NMB48をちょっと客観的に見る期間に入っています。 ――「NMB48 14th Anniversary LIVE」では私のここを見てほしい。どこ? 水田詩織:夏のライブでリアルゴリラモノマネを披露させていただいたので、14周年ライブではしおりゴリラが見られるのか。回を重ねるごとに自分でもゴリラのクオリティ上がっていると思っているので、楽しみにしてもらいたいです。 上西怜:今回のシングルから芳賀礼ちゃんとシンメに立つことが多くなって、東京のライブではユニットもしたので、新しいシンメを14周年ライブでもお見せできるのではないかなと思います。「どっちのレイが好きかな」って思いながら観ていただけたらと思います。 小嶋花梨:さっきの質問の答えと被ってしまうかもしれませんが、ライブで私が何を言うか、ですね。去年の周年コンサートでは「大阪から世界へ」と勝手にテーマをつけてしまって、それによって急に英語を勉強してもらったり、いろいろとみんなを巻き込んでしまったりもしたのですが、今年は何を勝手に言うか、そこがポイントです。 川上千尋:私が学んでいる姿です。今年は先輩と一緒にできる最後のライブになるので、先輩の後ろ姿をたくさん学べたらいいなと思います。先輩から学んだことを受け継いでいければと思います。 ――「NMB48 14th Anniversary LIVE」では、この4人のここを見てほしい! 水田詩織:小嶋花梨ちゃんは、ライブごとに衣装の布の面積が減っているので、今回も減っているか注目してほしいです。ちっひー(川上千尋)さんはステージに立っている時にキラッ!って顔が光っているんですよ。誰よりもキラキラ感がすごくて。上西玲ちゃんのパフォーマンスもザ・アイドルで、NMBの中で一番好きなんですけど、ちっひーさんは怜ちゃん以上に目が行ってしまいます。ぜひそこを見ていただきたいです。 川上千尋:詩織ちゃんの腰の反り具合。ゴリラをしているとき以外の姿勢がきれいなんですよね。人一番、女性らしいラインが見える踊り方をするので、ぜひ注目してほしいです。 上西怜:しおりん(水田詩織)はゴリラ一択です。ゴリラとアイドルらしいさのギャップですね。花梨ちゃんとちっひーさんは歌が上手なので、歌に着目してほしいなと思います。 小嶋花梨:ちっひーさんのパフォーマンスは皆さんもご存知の通りだと思いますが、私はちっひーさんに影響されて「自分ももっと歌えるようになりたい」と思うようになりました。長い期間、一緒に活動して、CDでもちっひーさんの声だって絶対に分かるんですよね。ちっひーさんの歌割りを把握していなくても分かるくらいよく聞こえてくるので憧れていて、私も歌でも際立つ人になりたいと思って、今もそこを意識している部分ではあるので、ちっひーさんの歌にも注目してほしいです。怜ちゃんは、背が低い割にデカいです(笑)。ステージでひと際デカく踊っていて、フレッシュな子達の中にポンって上西怜を入れても浮かないし、ジャンプしたりとか、いい意味で浮いている。そのダイナミックさ。怜ちゃんはキワキワです。 川上千尋:めっちゃそう、キワキワ。プリプリではなくキワキワ。こじりんは絶対に周年の時に泣きます。 小嶋花梨:本当にそうですね。泣かなかった周年はないかも。 川上千尋:メンバー全員の言葉を代弁してくれているので、こじりんの感情があふれて泣いちゃうことが多いのですが、今回は泣くのか。 小嶋花梨:目標は泣かないです! ――この4人の中で、私だけが知っている「彼女のとびっきりいいところ」。 水田詩織:私は30枚目のシングル『がんばらぬわい』で初めて選抜メンバーに選んでいただいたのですが、もじもじしちゃう性格ゆえに言いたくてもパッと言えなかったりして。選抜メンバーの中にいるときに、「しおりん、何か言いたいんだろうな」とか、「今、こう思ってるのかな」と2人(小嶋、上西)が察して言ってくれるのは優しいなって思います。 小嶋花梨:確かに、レッスン場とか鏡越しに最高列の方から視線を感じる(笑)。圧を感じてパッと見ると詩織ちゃんが困り顔していることはよくありますね。 小嶋花梨:知っている方もいると思いますが、ちっひーさんは後輩とご飯によく行くんですよ。私は変に気を張ってしまうからそれができないのですが、ちっひーさんは私たちが知らないうちに後輩みんなを連れてご飯に行っています。 川上千尋:さっきも9期生メンバーとグループライン作りました。そこら辺にいた子と「どっか行こうや」って。 小嶋花梨:え!? いつの間に! なんでそれができるんですか!? 川上千尋:私は詩織ちゃんと若干性格が似ていて、なんかしゃべりたくなるんですよ。暇なときとか、誰に言うでもなく、上の方に向かって「どっか行こうや~」ってみんなに聞こえるように言って、反応してくれた子と行くみたいな(笑)。私が知っていることで言うと、こじりん(小嶋花梨)がめっちゃあざといです。 小嶋花梨:も~、それを言っているのはちっひーさんだけです。 水田詩織:確かに。(小嶋は)一般に働いていてもめっちゃモテるやろうなって思います。 川上千尋:なんか不意に甘えてくる瞬間があって、「ちっひーさ~ん」みたいな感じで肩に顔を乗せてきりして、あざといんですよ。 小嶋花梨:でも2人(水田、上西)には絶対しないよね。したことあるか? 絶対にない。先輩にはいっぱい甘やかせてもらってきたので…。同期、後輩となったらしっかりしなきゃって思うんですけど、ちっひーさんだからって感じです。 川上千尋:怜ちゃんは見た目に反してすごくしっかりしています。はっきり言ってくれるんですよね。リハ中でも「ここはこうだよ」って、先輩、後輩関係なく言ってくれるので、グループにとってもありがたい存在だなと思います。 小嶋花梨:怜ちゃんは、今いるNMB48のメンバーの中でもトップを争うくらい振付に厳しくて、よく怒られてきました。「小嶋は違う」って。 上西怜:ダンスが上手な人だからこその見せ方もあるかもしれないけど、「ここはこうだよ」って決まっているところはそのとおりにして、みんなで揃えた方がいいかなと思って。 小嶋花梨:そうですね。だから、だいぶん助けられましたね。 上西怜:しおりんはすごく人思いです。一番人のことを見ていて、「この人のいいところは何?」ってしおりんに聞いたら、一人一人言えると思います。 水田詩織:言えんからやめてやめて! 上西怜:人見知りすぎて後輩との絡みがほぼゼロだったんですけど、今のチームBⅡになってからすごく後輩と絡むようになって、毎年、同期3人で行っていたお祭りとかも、私たちの誘いを断って後輩と行ってました。 小嶋花梨:そうだ。あった…! 水田詩織:2人(小嶋・上西)に誘われていたのに、そっちは断って…。ごめんなさい! 小嶋花梨:でもそれは成長ですね。 水田詩織:本当に変わりましたね(しみじみ)。 川上千尋:トイレに行く時も「ちっひーさん、私、トイレ行きます。寂しいですよね」とか言ってくるんですよ。 水田詩織:それは言わないでくださいよ! 川上千尋:寂しくないけど、一応乗ってあげたり。 小嶋花梨:最近はそういう変な絡みが多いです。 ――NMB48に入った当時から変わったこと。もしくは変わらないことは? 小嶋花梨:私は変わり目がたくさんあったタイプで、NNB48に入った当初は、NMB48のファンで入ってきたメンバーも少なかったから発言とかも気を付けていて。メンバーにうざがられないようにNNB48への愛をいっぱい伝えていこうというところから始まったんですけど、キャプテンになってからはその愛をみんなにも伝えていこうって。ファンの方だけじゃなくて、グループにも愛を伝えようという思いに変わっていって。今はキャプテンになって5年が経ちましたけど、グループに向けてきた愛を自分のためにも向けていきたいなと思っています。NMB48に幸せになってほしいという思いから、メンバーに無理やり自分の思いをぶつけていた時期もあったかもしれませんが、自分に向けることによって、今は自分が何か達成した時とか、グループにとってもプラスになったらいいなと思うようになりました。ちょっとだけですけど、そう思うことで視野が広がったのかなと思います。 水田詩織:私は、NMB48に入った頃はとにかく目立たなきゃと思っていて、本当にいろんなキャラクターを作って、いろんなキャラをやってきました。 上西怜:最初は不思議ちゃん。 水田詩織:はい…。宇宙人を呼びたいとか言ったり…。あと貧乏キャラ、お掃除もキャラやっていました。9年目にしてやっと最近は…。 小嶋花梨:ゴリラ? 水田詩織:違うよ! ありのまま自分でいられるようになりました。ゴリラは本当に好きやから、キャラ作りとかじゃないからね。でも、そうやっていろんなキャラをさせてくれたグループや仲間が好きやなって、メンバーの好き度も増しました。 上西怜:私は加入した頃は本当に負けず嫌いで、選抜に入っても「嬉しい」よりも「3列目の端で悔しい」という気持ちがあったり、総選挙でランクインしても「目指していた順位じゃなくて悔しい」とか、どの感情よりも先に「悔しい」という気持ちが来ていて。自分にとって同期が一番のライバルだったのですが、仲間にいいことがあると、お祝いするけど素直には喜べない気持ちの方が大きくて。けど、8年間、一緒にやってきて、今は同期が選抜に入ってすごく嬉しいですし、センターに立っていることもめちゃめちゃ嬉しくて。この嬉しいという感情は今まで一緒にやってきたからこそだなと本当に思いますし、NMB48が素敵なメンバーでいっぱいやからこなんやなって、そういうふうに変わりました。 川上千尋:NMB48に加入して5年目でようやく選抜に入って、でもすぐ落ちて、また選抜に入ってという感じだったので、選抜へのこだわりは今でも強いかなと思います。そこが一番変わらないところです。変わったことは、阪神タイガースのお仕事だったり、演技だったり、いろんな目標がどんどんできたことです。その目標が尽きないことが前に進める理由だなと思っています。 ――NMB48も14歳。皆さんが14歳の時は、どんな子でしたか? 川上千尋:中2の後半でNMB48に入ったのですが、それまではクラスの中でも端っこにいる子でした。みんな、NMB48に入った瞬間にわいわい寄ってきて、だからアイドルらしく手を振ったりしてました(笑)。 水田詩織:私が14歳の頃はAKB48さんがめっちゃ盛り上がっていた時で、アイドルがめちゃくちゃ好きでした。けど、暗かったです。本当に暗かった。一日中、一言もしゃべらない日もありました。でもお掃除を頑張っていました。 上西怜:私はバスケ部だったので、毎日、バスケをしていました。今は人見知りなんですけど、中学生の時はめちゃめちゃ明るくて、フレンドリーで、誰にでも話しかけに行くタイプでした。だから、転校生が来た時も最初に話しかけに行っていました。 小嶋花梨:そこは変わんないでほしかったなぁ(笑)。 上西怜:でも、3年間ずっと学級委員をしていて、すごく目立ちたがり屋でした。 小嶋花梨:私は、中学校の時はダンス部に入っていて、そのダンス部が完コピダンスみたいな感じだったので、その時に流行っていたK-POPとか、それこそ日本のアイドルの曲を踊っていました。中2の時、『僕らのユリイカ』を文化祭で踊る機会があって、今と同じようにダンスの先生のオーディションを受けてポジションが決まるという仕組みだったので、『僕らのユリイカ』のときだけ真ん中をつかみ取れました。『僕らのユリイカ』が好きなのも、そこから始まったような気がします。 ――その頃、夢中になっていたこと、はまっていたことは? 川上千尋:私はフィギュアスケート選手だったので、オリンピックを目指して練習していました。NMB48に入るまで、8年くらい本格的にやっていたので、オリンピック選手になって英語で取材をされた時の練習も家でしていました(笑)。 小嶋花梨:私はバトントワリングとダンスをちょっとやっていたのですが、バトントワリングの先生がテーマパークのダンサーさんだったんですね。その先生を尊敬していたので、テーマパークのショーに出ることを目指して頑張っていました。小さい子の笑顔が好きだったから、その笑顔を引き出せるダンサーさんになりたいって思っていました。 水田詩織:かっこよ~。私は本当にアイドルが大好きで、アイドルになるのが夢で、オーディションも応募していた時期だったのですが、それとは関係なく夢中になっていたことは、めっちゃ急な坂を自転車で降りることでした。自転車で登って、降りてという、それを何往復かして、家に帰っていました。私は愛媛出身で、今でも連絡先を知っているたった一人の地元の友達がいるのですが、その子とその坂道遊びをしていました。大体同じ坂でしたが、たまに坂を変えたりして。今の持久力はあの時の坂道で鍛えられていると思います。 上西怜:私がNMB48に加入した理由は「モデルさんになりたい」という夢があったからなのですが、14歳の時もモデルさんになりたいと思っていたので、貯めたお小遣いで雑誌を買ったり、アイドルは夢を叶えるための場でもあると思うので、いろんなアイドルのオーディションに応募していました。