町田が2戦合計でC大阪破り初出場ルヴァン杯8強進出 黒田監督「危険な点差」2点リード守った
◇ルヴァン杯プレーオフ第2戦 町田2―2C大阪 2戦合計 町田5―3C大阪(2024年6月9日 町田GIONスタジアム) 町田がホームでの第2戦を2―2のドローで終え、2試合1勝1分け、合計スコア5―3でC大阪を退けた。この結果、町田はルヴァン杯初出場にして、8チームによるプライムラウンド(決勝トーナメント)に進出した。 第1戦を3―1で先勝して迎えた第2戦を前に、黒田剛監督は「昔から言うように2―0のスコア、2点差は一番危険な点差」と選手に力説したという。「攻撃に振り切ってくるセレッソにさらに追い打ちをかける、または飲み込んでいくパワーを持たなければならない。そうしないと先制された時に、止められないパワーが相手に乗り移ってくる」。中3日の準備期間で、2点リードに対する安心感が過信につながる可能性を懸念していた。 入念に準備したMF下田北斗の右CKを起点に、FW羅相浩(ナ・サンホ)とDF昌子源による得点で2点を先行。2戦合計リードは4点に広がった。ただ、その時点でもまだ残りは70分以上。そこからC大阪の猛反撃を受けて前半のうちに2点を返され、この試合では2―2の同点に。2戦合計では再び「危険な点差」に戻った。 「2点リードというものは最終的にラスト5分で生きてくるのであり、85分まではあってないようなもの。リードを頭の片隅に入れつつ、それまでは勝ちに行くんだとハーフタイムにかなり厳しく送り出した」と黒田監督。後半はC大阪もロングスローを活用して対抗するなど猛攻を受け続けたものの、GK福井光輝の再三の好セーブなどで勝ち越し点を許さず。指揮官も自身の言葉とうらはらに、後半28分に選手交代で4バックを5バック布陣に変更する現実的な采配で、危険な点差を最後まで守り抜いた。