シンガポールが「異例のロシア非難」に込める中国への「隠れた牽制」
独自の対ロ制裁を発動
シンガポールにとってウクライナ侵略は他人事ではない(C)AFP=時事
2月24日に始まったロシアのウクライナ侵略について、東南アジア諸国の反応は分かれている。 例えば、ベトナムやラオスといった、冷戦期から旧ソ連との友好関係が深かった国では冷淡な反応がみられ、目立った対ロシア批判・制裁などには参加していない。インドネシアのような地域大国も、今年度に議長国を務めているG20へのロシアの参加を支持しているように、基本的には様子見の姿勢が目立つ。最も象徴的なのが、3月3日のASEAN各国外相の共同声明で、ウクライナでの停戦を求めた一方、ロシアの名指しを避けたことだ。
本文:3,477文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
久末亮一