ウクライナのスポーツ機改造ドローン、チェチェンの特殊部隊基地に突っ込む
ウクライナは目標に応じて縦深打撃兵器を使い分けている
ストームシャドーは1段目が目標に穴を開け、2段目が内部で爆発する「タンデム弾頭」を搭載するが、A-22はシンプルな単弾頭型の仕様になっていると考えられる。また、ストームシャドーや同様のミサイルは時速1000kmほどで飛翔し、そのため貫通力も高くなるのに対して、A-22は航続距離のために速度を犠牲にしており、最高でも時速200km程度しか出ない。 貫通力不足は、目標の防護が薄い場合は問題にならないかもしれない。しかし、目標が装甲で覆われていたり、地下にあったりする場合は問題になる。 ウクライナが遠距離の軟目標をスポーツ機改造型ドローンで引き続き狙う一方、より近距離の硬目標をストームシャドーやそのフランス版のSCALP-EG、あるいは国産のネプトゥーン(ネプチューン)巡航ミサイルでたたいているのはそのためだ。
David Axe