愛鳥家ら観察楽しむ 恒例の初日の出探鳥会 鹿児島県奄美市
NPO法人奄美野鳥の会(永井弓子会長)の初日の出探鳥会が1日、鹿児島県奄美市笠利町の大瀬海岸であった。愛鳥家ら約30人が参加。雲間から差し込んだ太陽の光を拝みつつ、水辺で羽を休めたり、空を舞ったりする野鳥の観察を楽しんだ。 同会が続ける元旦の恒例行事。参加者らは午前7時ごろに観察をスタート。双眼鏡や望遠鏡を手に、鳥の姿を追った。 この日はオオバンやハクセキレイ、ミサゴ、ウミウなど26種を確認。参加者らは、干潟の上を飛び交う野鳥の姿を熱心に見詰め、歓声を上げた。 奄美市名瀬の小学5年生女児(10)は、父親(42)と参加。「昨年も参加した。今年はミサゴやハシビロガモなどを見ることができた。初日の出と野鳥を一緒に楽しむことができ、正に一石二鳥」と笑顔で話した。 探鳥会を通じて大瀬海岸の風景を見守ってきた同会の高美喜男理事(73)は「年が経つのに合わせて、見られる鳥の種類や数も変化している。鳥が捕食する動物の種類や数の変動によるものではないか。参加者には野鳥観察も楽しみつつ、こうした環境の変化も感じ取ってほしい」と語った。