京都の老舗が手掛ける「最旬グルメ」昆布店のラーメン、漬物店の甘麹スイーツ、出汁店の惣菜…注目の3軒
長年にわたり京都の食を支えている人気店が、近年、新たな取り組みに挑戦しています。昆布店がラーメン、漬物店がスイーツを手掛けるなど、培われてきた経験を活かしたグルメは試す価値あり。お馴染みの味を、いつもと違う視点から味わってみてはいかがでしょう。
昆布ラーメン店|昆布と麺 喜一
1902(明治35)年創業の「五辻(いつつじ)の昆布」。佃煮やおやつ昆布などさまざまな商品をそろえる本店の2階に、2023年オープンした昆布ラーメン店「昆布と麺 喜一(きいち)」。昆布の魅力を存分に体感できる仕掛けが詰まっています。提供されるラーメンは季節によって変わり、5~10月は「昆布屋がつくる昆布水つけ麺」。ラーメンを主役に、コース仕立てのように提供されます。 一枚板のカウンターにまず運ばれてくるのは、3つのワイングラス。昆布出汁、鰹出汁、昆布と鰹を合わせた出汁の3種類を飲み比べ、昆布出汁や鰹出汁が作り出す“うまみの相乗効果”を楽しみます。続いて、目の前で削られたふわふわのおぼろ昆布を試食。削りたての香りが食欲を注いでくれます。
メインのラーメンは、昆布水に麺を入れて“つけ麺”を作るところからスタート。真昆布、利尻昆布、羅臼昆布をブレンドし、がごめ昆布が浸された昆布水に、全粒粉入りの中太麺を混ぜ合わせます。まずはそのまますすると、昆布の旨味がダイレクトに感じられるでしょう。別に用意されたつけ汁は、豚のチャーシューや白ネギが入った魚介スープ。魚介との組み合わせは新たな風味を楽しませてくれます。「五辻の昆布」の佃煮が入ったミニおむすびは締めくくりにどうぞ。 【昆布と麺 喜一】 京都市上京区西五辻東町 74-2 五辻の昆布 本店2階 営業時間/11時、12時、13時~の3部制、各10席 ※事前予約制 不定休 ※最新情報はインスタグラムでご確認ください。 料金/「昆布屋がつくる昆布水つけ麺」1,520円(1階で昆布商品の購入別途要)※予約はオンラインにて