台風10号 26日は「非常に強い」勢力へ 関東接近は28日頃 雨・風強まり荒天に
台風10号は、26日(月)には「非常に強い」勢力にまで発達。関東で最も影響を受けるのは27日(火)夜から28日(水)午前の予想。台風接近前から、雨の降り方が強まる所もありそう。進路予想にはまだ幅があるため、最新情報を確認し、早めの備えを。
台風10号 強い勢力で本州に接近か
台風10号は、今日23日(金)午後3時現在、マリアナ諸島をゆっくりとした速さで北上しています。明日24日(土)は「強い」台風に発達し、小笠原近海に進む予想です。26日(月)には「非常に強い」勢力となり、発達のピークとなるでしょう。予報円の中心を進んだ場合は、27日(火)に「強い」勢力を保ったまま四国の南に進み、紀伊半島付近に上陸する可能性があります。本州に近づく週明けの予想には幅があるものの、広範囲に影響が出るでしょう。 今のところ、関東に最も接近するのが28日(水)。台風の進路の右側(危険半円)にあたると、台風自身の風と進行方向の風が加わるため、風が強くなるでしょう。また、本州付近には前線が停滞し、台風が接近する前から発達した雨雲がかかり、大雨になる可能性があります。
不安定な天気続く 28日頃は荒天
関東では、26日(月)にかけては午後を中心に雨雲が発達しやすく、晴れ間があっても急な激しい雨や雷雨になる所があるでしょう。局地的な大雨に注意が必要です。 27日(火)は台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、断続的に雨が降るでしょう。同じような場所で雨が降り続く可能性もあります。28日(水)午前を中心に雨や風が強まり、荒れた天気になるでしょう。海上では波が高く、高潮が発生することも考えられるため、海岸付近には近づかないでください。 台風が離れたあとも、暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が不安定となるでしょう。29日(木)と30日(金)は晴れていても、にわか雨や雷雨にご注意ください。
台風が近づく前の対策
台風が接近前から大雨になる恐れがあり、事前に3つの点について確認したり、備えたりしておく必要があります。 1つめは、雨どいや側溝などを掃除して、水はけを良くしておきましょう。落ち葉などで側溝が詰まって水が流れないと、道路が冠水する原因となります。 2つめは、屋外に置かれている、飛ばされやすいもの(物干し竿、鉢植え、ゴミ箱など)は、しっかり固定するか、室内にしまうなどの対策をしましょう。商店などでは、看板が飛ばされたり、自動販売機が倒れたりしないか、確認してください。 3つめは、暴風で飛ばされてきたもので、窓ガラスが割れないよう、窓は鍵をかけ、雨戸があれば閉めましょう。窓ガラスにガムテープを貼ると、風圧に耐えられるようになります。もしガラスが割れても、破片が飛び散るのを防ぐために、カーテンも閉めておいてください。
日本気象協会 本社 青山 亜紀子