「カート道路からの救済」 “残り距離”によって左右どっちにドロップすべきか変わるケースがあるって知ってた?
必ずしも規則が推奨する手続きをとる必要はない
ところが、この動画では最後に「ルール上、次にストロークをシミュレートしてニヤレストポイントを決めたり、ドロップする前に救済エリアの範囲を物理的に測定する必要はないので、この救済は数秒で終えることができます」と、実際のスピーディーな手順が示されています。 現実的に「完全な救済のニヤレストポイント」がほぼ推定できる状況であれば、1クラブレングスの「救済エリア」も推定できるので、そのエリア内に余裕を持ってドロップすれば、いちいち厳密にエリアを測定する必要はないのです。 ゴルフ規則の「完全な救済のニヤレストポイント」の定義には「プレーヤーは選択したクラブを持って実際のスタンスをとったり、スイングしたりすることによってそのストロークを試してみる必要はない(しかし、プレーヤーが正確に推定をするためには通常はそうすることが勧められる)」とあり、さらに「ゴルフ規則のオフィシャルガイド」には「完全な救済のニヤレストポイントを決定するための推奨される手続きがあるが、規則は(それを)プレーヤーに要求していない。プレーヤーはその結果として規則の要件を満たさない救済エリアに自分の球をドロップして、その後にその球をプレーしたときにだけ罰を受ける」とあります。 つまり、規則が推奨する手続きをとらなかったことに対する罰はなく、「誤所からのプレー」を行ったときにだけ罰を受けるということ。その正しいエリアは1クラブレングスの半円の広さがあるので、ルールを理解していれば、余裕を持ってスピーディーに処置できるでしょう。
小関洋一