高見亨介、先輩の岩田翔吉の世界王座獲得に刺激 「追いつきたいなっていう気持ちは強い」
プロボクシングのライトフライ級8回戦(東京・後楽園ホール)の前日計量が1日、東京・文京区の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われた。WBA、IBF世界同級7位の高見亨介(22)=帝拳=はリミットより100グラム軽い48・8キロ、ジョマー・カインドグ(29)=フィリピン=は48・4キロでともに1回でパスした。 日本同級1位の新鋭・高見は「今回はどういう勝ち方をするんだろうって、結構注目されていると思うので、圧倒的に倒して勝ちたいっていう思いが強いですね」と2戦ぶりのKO勝利を狙う。前戦は7月に後楽園ホールで、世界挑戦経験のあるウラン・トロハツ(中国)に3-0の8回判定勝ち。完勝だったがKO勝利を逃し「すごくふがいない試合をしちゃった」と反省した。 日本王者が指名試合を闘う来春のチャンピオンカーニバルの出場権を持っており、タイトル初挑戦を控えている。減量は約9キロと厳しいが、「この階級で少し良い弾みをつけたいなと思います。動きが悪ければ、支障が出るようだったら階級を変えることも考えているんですけど、今のところ動けている」と日本ライトフライ級王座奪取に照準を定めている。 10月13日に東京・有明アリーナで行われたWBO世界同級王座決定戦で、同級1位だった岩田翔吉(28)=帝拳=が、同級2位だったハイロ・ノリエガ(スペイン)に3回TKO勝ち。約2年ぶり2度目の世界戦で新王者となった。高見は「すごい面倒見が良い、すごい見本になる先輩が良い刺激をくれたので、自分もそういう背中を見ているので、しっかり追いつきたいなっていう気持ちは強いですね」と決意を示した。 興行は動画配信サービスのU-NEXTで午後5時30分から独占生配信される。プロ戦績は高見が7戦7勝(5KO)、カインドグが17戦12勝(5KO)4敗1分け。(尾﨑陽介)