「効果てきめん」「ど忘れした」って英語でどう言う? 見て、覚えて、すぐ話せるリアルな英語フレーズ【書評】
日常的によく使う表現でも、英語で伝えようとすると、「これってどう言うんだろう?」と悩んでしまうことがある。外国人と話すとき、翻訳アプリがあれば情報伝達は可能だが、できればスマホを取り出さずに、気の利いた一言やクスッとなるユーモアを交えておしゃべりしたい。そのほうが会話もはずむし、コミュニケーションも楽しくなるからだ。
先日私はひとりで青森を旅して、民謡酒場で隣に座ったカナダ人カップルと会話をした。彼らは初めての日本旅行中で、日本の文化や風習に興味を持っていろいろと質問をしてくれたのだが、私は伝えたいことをうまく英語で言えず、歯がゆい思いをした。 英語でもっと自分の気持ちを伝えたい、教科書に載っているような堅苦しい表現ではなくリアルな英語フレーズを使えるようになりたい。そう考えていたときに出合った本が、2024年12月19日発売の『イラストでニュアンスがすぐわかる! らくがき英語フレーズ 英会話がはずむひとこと150』(Rika/KADOKAWA)だ。 著者のRikaさんは、宮崎県延岡市&福岡に拠点を持つ英会話講師で、生徒さんの英語学習が少しでも楽しくなるようにと授業の板書でイラストを描くようになったという。かわいいイラスト付きの英語フレーズはXでもシェアされ、「イラストでニュアンスがわかる」「覚えやすい」と人気を博した。2024年12月現在、Rikaさんのフォロワーは4.4万人を超える。 そんなファン待望のRikaさんの初著書がこの本だ。「あいさつする・気づかう」「気持ちや状況を伝える」「尋ねる・誘う・答える」「性格や特徴を紹介する」の4つのチャプターに分けて、ネイティブがよく使う英語フレーズが150個収録されている。
このレビューのタイトルに書いた「効果てきめん」は「work like magic」で表現できる。日本語に引っ張られてしまうと、「効果はeffectだよね、でも、てきめんってなんて言うんだろう」となってしまうが、この表現を覚えておけばもう困らない。 フレーズの意味や由来の解説もあって知識欲が満たされるし、使い方が例文で紹介されているから、「こんなシチュエーションで、こんなふうに使えばいいのか!」がよくわかる。フレーズと例文は音声もついているので、発音もあわせて確認できるのがポイントだ。