「Apple Watch」と「Amazfit」、アウトドア派働く母さんが話題のスマートウォッチ2機種を比較してみた
ここからはもう少し深堀り! それぞれのウォッチ独自のよい点・いまひとつな点
♦️「Apple Watch SE」の よい点 1:「iPhone」で使っている、相当数のアプリがそのまま使える 写真やメール、リマインダー、SiriなどApple純正のアプリのほか、LINEやAmazon Music、楽天、ヤフオク、Googleマップなど「iPhone」にインストールしている、かなりの数のアプリがそのまま使えて非常に便利。音声認識にも対応するので、手元操作もイージーに行なえます。 2:クレジットカードやPayPay、Suicaなどのキャッシュレス決済に対応 Apple Payとしてクレジットカードを紐付けておけるだけでなく、 QRコードやバーコードを表示してコード決済できるPayPay、Suicaなど交通系ICカードを端末にかざすだけのタッチ決済など、キャッシュレス決済に対応。支払時にスマホをカバンから取り出す必要すらなくなります。 3:「ながら聴き」の救世主! YouTubeやPodcast、Spotifyなどの操作ができる 洗濯や茶わん洗い、風呂掃除、雑草抜き、買い出しなど、日々家事育児で手や足は忙しく動いているときも、比較的自由なのは「耳」だと思い至った今日このごろ。Bluetoothイヤホンで煩わしいコードから解放されたいま、“ながら聴き”は 日々の数少ない娯楽のひとつとなっています。パン粉が少々付いたって洗い流せばいい防水性もありますから、手元での再生/停止などの操作はとにかく便利です。 ♦️「Apple Watch SE」 いまひとつな点 電力消費が大きいためバッテリーの持ちはよくありません。丸1日使うと100%の状態から20%程度に減少するほど。夜間の睡眠モニタリングをしたい場合、いったいいつ充電すればいいの?と、ひたすらバッテリー問題がつきまといます。あぁこれさえなければ……。 そしてもうひとつ注意が必要なデメリットはAndroidユーザーは「Apple Watch」そのものを使用できない点。Androidユーザーは「Galaxy」や「TicWatch」のようなWearOS端末か、「Amazfit」や「HUAWEI」、「Garmin」のような独立系メーカーの端末が選択肢となります。 ♦️「Amazfit Balance」よい点 1:1週間は余裕でもつロングバッテリー 「Apple Watch SE」と対比しても、歴然と差がついたのが「Amazfit Balance」のバッテリーの持ち。普段通りの生活を行いながら使う分には1週間は余裕で充電なしで過ごせ、バッテリー切れを心配するストレスが皆無と言えました。とくに何日も野外で過ごすアウトドアの現場では1日しか充電が持たないのは致命的であり、その点でも「Amazfit Balance」のバッテリーは超優秀と言えます(公式サイトでは最大14日連続使用が謳われている)。 2:幅46mmと文字盤が大きいのにPC作業でもジャマにならないスリム設計 これまで文字盤の大きな時計はPC作業のたびに外していた過去があることから、「Amazfit Balance」もデスクワークのジャマになるのでは……という懸念もありました。が、まったくの取り越し苦労! 「Apple Watch SE」と比較しても女性の腕でも装着に違和感のないスリム設計でフィット感が高く、キーボードの打鍵のジャマにもなりません。なにより本体重量が約35gととにかく軽く、付けていることを忘れるほど。非常によくデザインされていると思います。 3:なんと体組成計機能がある。これはおどろき! 「体組成」とは、筋肉や脂肪、骨など私たちの身体を構成する組織のこと。その「体組成」を推定して表示するのが、エレコムやオムロンの体重計に備わっている「体組成計」というものです。乗ってしばらくすると体脂肪とか基礎代謝とか出てくるアレですね。それがスマートウォッチで計れるなんて、すごい時代になったもんだ! 文字盤の横にあるリュウズ(突起)に指を置いて計測することで、体脂肪率、筋肉量、基礎代謝、BMI、骨量などのデータが得られます。これがトレーニング等を通じて変化するか……は現在もテスト中。 4:今の私って健やか?を数値化する「レディネススコア」が自分見直しに繋がる 人間の元気のレベルを 0~100で表示する独自の「レディネススコア」が思いのほか参考になります。これは睡眠中のデータをベースに、心拍数や心拍変動、ストレス値、体温、日々の活動などの総合的な情報に基づいて疲労と回復を数値化したもの。すがすがしく目を覚ましたときはスコアは高く、睡眠が足りないとか仕事に追い込まれる日が続くと、面白いように数値が下がります。数値が低い日が続くと身体・メンタル共に休息を自分が求めているということであり(と解釈)、生活を見直すきっかけにもつながります。 5:AIパーソナル・トレーナー「Zeppコーチ」 スマホにインストールするAmazfit専用アプリ「Zepp」に備わったAIとのチャットを通じて運動の目標を設定すると、トレーニングプランを提案してくれるのが「 Zeppコーチ」。現在は健康を維持する目的で使っていて、「Amazfit Balance」のなかにいる鬼(じゃない優しい)コーチが日々の運動の課題を提案してくれます。現在は1日おき、週3~4日の頻度で設定していますが、もちろん仕事の忙しさや家庭の都合で達成できないこともあり、その場合は懲罰スクワットがアラートとともに表示……されるわけなく、怒られることもありません(笑)。コーチは褒めて延ばすスクスク教育タイプの指導者です。 6:GPS内臓で登山などアウトドア活動中にログが取れる 日常生活にはあまり関係がありませんが、ウォッチに GPSが内臓されているので、登山やSUP、シーカヤックなど山や海といった活動において、どこをどう移動したか、またその距離や標高差、移動速度などがデータとして収集できるのが役立っています。 とくに雪山や海は登山道のように決められた道を移動するわけではないので、GPSの軌跡をデータとしてウォッチで見返すことはもちろん、PCに保存しておけばあとでどこをどう移動したか……を確認することも可能。野や山で現在地がどこか確認ができることはとても心強い情報です。ちなみにGPSの使用はバッテリー消費を加速させるため、バッテリー消費が大きい「Apple Watch」は海や山でGPSでログを取ると、最悪途中で電池切れになる恐れもあります。 ♦️「Amazfit Balance」いまひとつな点 Bluetoothイヤホンとウォッチを繋いで音楽を聴くことも可能です。が、事前に聞きたい音源をMP3状態でスマホアプリに入れておく必要があります。短期間、家のまわりをスマホも持たず走るようなときには便利だと思いますが、スマホをつねに持ち歩く生活ではほぼ使わない機能と感じました。