【甲子園8強出そろう】優勝候補は大会前と変わらず東海大相模!決勝戦の相手は神村学園と予想!
今年の甲子園はベスト8が出揃った。今年の顔ぶれは以下の通り。 東海大相模(神奈川) 関東一(東東京) 青森山田(青森) 滋賀学園(滋賀) 京都国際(京都) 智辯学園(奈良) 大社(島根) 神村学園(鹿児島) 【トーナメント表】夏の甲子園 第11日目までの結果 開幕前、優勝候補の筆頭として取り上げた東海大相模は順当に勝ち上がってきた。初戦では富山商に4対0で完封勝利。3回戦の広陵との強豪対決では高尾 響投手(3年)を攻略し、8対1で大勝した。
激戦区・神奈川を勝ち抜いた経験が生きる
準々決勝を迎えた今も優勝候補という評価は変わりない。2試合で12得点、24安打、9長打と破壊力抜群の打撃、投手陣は18回で、22奪三振、防御率0.00と投打ともに隙が見当たらない。 ドラフト上位候補として評価されているエースの藤田 琉生投手(3年)は13回を投げ、15奪三振、自責点0の好投。2試合通して、140キロ中盤の速球、鋭く落ちるスライダー、チェンジアップ、カーブのコンビネーションは攻略困難だ。一方で野手は中村 龍之介外野手(2年)は10打数6安打、4打点と当たっており、好投手にもしっかりと対応する打撃技術は脅威だ。 甲子園でものびのびと試合ができていることについて原 俊介監督は「神奈川大会の経験が大きいです。神奈川の学校はどこも強くて、簡単に勝てません。勝つための研究、相手への対策をしてきて、勝ってきました」と語る。神奈川大会の勝ち上がりを振り返れば、準々決勝で日大藤沢、準決勝で向上、決勝で横浜と県内を代表する強豪と対戦。準決勝、決勝はともに8回に逆転した。特に横浜戦では横浜の大応援団に屈せず、リードを守り抜いた精神力の強さもある。 準々決勝以降ではどんな戦いをすればいいか。関東一戦では先手必勝の戦いをしていきたい。機動力のある関東一は牽制が上手い藤田が先発して、ゲームメイクする形になるのではないか。藤田は広陵戦で87球。中2日で臨むことになるが、影響はなさそう。優勝するためには、藤田1人では厳しい。150キロ右腕・福田 拓翔投手(2年)がどれだけ長いイニングを投げて藤田の負担を少なくしたい。 打線は右投手、左投手に応じて打撃のアプローチを変えられるのが強み。3回戦で無安打に終わった主砲・金本 貫太内野手(2年)の打撃について原監督は心配していない。 「打撃で良くない結果はこすった当たりのポップフライですね。彼にはセンター返しを心がけさせた結果、セカンドベース寄りのニゴロ併殺になりましたが、しっかりと捉えていて、スピンがかかった打球でした。ああいう打球が打てていれば、問題ありません」 夏は一発勝負であるが、最良の結果を残すには、打者の場合、凡打になっても、しっかりとタイミングが取れて、コンタクトして強い打球を打てるか。東海大相模の選手たちは振り遅れのファウルがなく、常に強い打球を打てているため、高い得点が期待できる。