宗山塁を獲得する必要はない? DeNAで覚醒期待される「ドラ1遊撃手」は
20代前半の遊撃手が続々と台頭
高卒1年目から1軍デビューし、2年目は44試合、3年目は61試合出場したが、チャンスをつかんだというより、与えられたという表現が合うだろう。高い身体能力を生かして攻守で目を見張るプレーを見せる半面、状況判断を誤ったプレーや勝負所で手痛いミスが目立ち、首脳陣の信頼をなかなか得られなかった。昨年は左鼻骨骨折、右手有鈎骨骨折など度重なる故障の影響もあり9試合出場のみと大幅に減少。未来への投資の意味合いから期待を込めて起用される時期はいつまでも続かない。昨秋のドラフトでは、遊撃を主戦とする石上泰輝が入団。同学年の大卒ルーキーが入団したことで、危機感が芽生えたことは間違いない。 今秋のドラフトでは、即戦力の遊撃で宗山塁(明大)が注目されている。攻守で高い能力を持ち、プロ1年目から遊撃のレギュラーとして活躍が期待される。1位指名で複数球団の競合になる可能性が高いが、森は能力の高さで決して見劣りしない。残り試合が少なくなってきたが好調のパフォーマンスを維持できれば、宗山を1位指名する必要はないだろう。 他球団を見渡すと、門脇誠(巨人)、長岡秀樹(ヤクルト)、村松開人(中日)、紅林弘太郎(オリックス)と20代前半の遊撃手が次々に台頭している。森も負けられない。球界を代表する遊撃に上り詰めるために、駆け抜ける。 写真=BBM
週刊ベースボール