カマラ・ハリスの「好感度」が急上昇、支持率も46.6%でトランプをリード
バイデン大統領が大統領選から撤退してから数週間が経過したが、民主党の正式な大統領候補者となったカマラ・ハリス副大統領の支持率は上昇している。 世論調査分析サイトのFiveThirtyEightが米国時間8月21日に発表したデータによると、バイデンが撤退した7月21日以降に、ハリスのネット好感度は、マイナス14.6ポイントからマイナス2.4ポイントに急上昇した(ネット好感度は、「好意的に見る人の割合」と「否定的に見る人の割合」の差を示すもの)。 彼女の好感度は、バイデンがレースから離脱する前の数カ月の間わずかに低下しており、例えば、6月20日にはマイナス16.4で5月20日にはマイナス15.5、4月21日にはマイナス14.8だった。 しかし、ハリスが大統領選のキャンペーンを開始して以来、彼女の好感度は特に民主党員の間で一貫して向上していることが、過去7週間のYouGov/The Economistの調査をフォーブスが分析した結果からも見て取れる。共和党の支持者や無党派層の有権者も彼女に徐々に好意的になりつつあるようだ。 また、最近のYouGovの調査では、約90%の民主党支持者がハリスを好意的に見ていることが示されている。これに対し、数週間前は、彼女を好意的に捉える民主党支持者の割合は、79%から82%の間だった。さらに、ハリスが出馬を発表する2週間前の時点で彼女を好意的に見る共和党支持者の割合は約5%で、無党派層の有権者の割合は25%だったが、この数字もそれぞれ約8%と約40%にまで上昇したことがYouGovの調査で示されている。 バイデンが選挙戦から撤退して以降の数週間でハリスは、トランプがバイデンに対して築いた大差をほぼ完全に取り除いた。FiveThirtyEightによると、現在ハリスを支持する有権者の割合は46.6%で、トランプを支持する有権者の割合は43.8%にとどまっている。ハリスは、トランプに対して2.9ポイントのリードを持っている。 直近でハリスのネット好感度がプラスになったのは2021年7月18日で、その時の評価はプラス0.2ポイントだった。彼女のネット好感度は、2022年1月以降にマイナス10ポイント前後で推移しており、一時はマイナス約17ポイントに下がっていたことがFiveThirtyEightのデータで示されている。 トランプは、多くの世論調査でリードを失っているが、バイデンが撤退した後に彼の支持率もわずかに上昇している。7月21日時点のトランプのネット好感度はマイナス12だったが、21日のFiveThirtyEightのデータではマイナス9.5に改善し、52.5%の回答者が彼を好ましくないとし、43%が好ましいとしていた。
Molly Bohannon