大の里が縁起物「初競り」ホンマグロに「めちゃくちゃおいしい」1週間後初日の初場所へ活力
大相撲の大関大の里(24=二所ノ関)が、縁起の良い高級マグロから、1週間後に迫った初場所(12日初日、東京・両国国技館)へ活力を得た。 【写真】ざんまい?ホンマグロを前に、思わずポーズを取る二所ノ関親方 5日、茨城・阿見町の部屋で稽古後、東京・江東区の豊洲市場の初競りで、この日、落札されたばかりの青森・大間産、126キロのホンマグロ(クロマグロ)の解体ショーが行われた。部屋を支援する住宅メーカー「アイ工務店」の計らいで用意された、縁起の良い高級マグロが解体後、横浜市のすし店「なか條」の店主、中条清隆さんの手によって、次々とにぎりずしに姿を変えた。大の里は喜々とした表情で、次々と握られた中トリや大トロなどのすしに舌鼓を打った。 大の里は「めちゃくちゃ、おいしかったです! ぜいたくなものをいただきました」と、テンションが高まった様子で話した。この日は、四股、すり足などの基礎運動に加え、若い衆に胸を出した。この日行わなかった相撲を取る稽古も、前日4日までに、すでに部屋の十両白熊、幕下花の海らを相手に再開したといい「1年の新しいスタートを、いい形で切れるように、しっかり準備して頑張りたい」と力説。6日に行われる、横綱審議委員会(横審)による稽古総見から、さらに調整のペースを上げるつもりだ。 師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)からは、解体ショー後の試食の場で同席した際に「安定した成績。1年間、ケガなく、常に2桁を狙えるような状態に持っていってほしい」と厳命された。常に優勝争いに絡むような成績を求められると同時に「その結果によって、いろいろとついてくるものがあると思う」と、横綱昇進への期待もにおわせた。そんな言葉を受けて大の里は「去年はジグザグの成績でもありましたし、反省を生かして、振り幅のない安定した成績を、親方が言った通り、達成できるようにしたい」と、昨年は2度優勝も、直後の場所はともに9勝止まりだったことを課題に、2桁白星を挙げ続けることを目標に掲げた。【高田文太】