今季最高の試合は3時間超え頂上決戦 「女子テニスは退屈」の声一蹴した死闘<女子テニス>
マッチ オブ ザ イヤー
女子テニス協会のWTAは19日、ファン投票によって決まるWTAファンアワードの結果を発表。2024年シーズンで最高の試合に贈られる「マッチ オブ ザ イヤー」には5月に行われたムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、WTA1000)決勝でI・シフィオンテク(ポーランド)がA・サバレンカを7-5, 4-6, 7-6 (9-7)の3時間11分に及ぶフルセットの死闘の末に破り優勝を飾った試合が選ばれた。 【動画】頂上決戦!シフィオンテクvsサバレンカ 異次元の戦い 同大会の決勝は2年連続で当時世界ランク1位のシフィオンテクと同2位のサバレンカの頂上決戦に。昨年の決勝ではサバレンカが勝利し優勝を果たした。 迎えた今年の決勝戦、序盤から一貫して両者ともに質の高いストロークを披露。互いに好プレーで要所を締め試合は1セットオールでファイナルセットへ。ファイナルセットでは両者1度ずつブレークを奪い合い突入したタイブレークをシフィオンテクがものにし、3時間11分の死闘を制した。 この試合でシフィオンテクは35本、サバレンカは40本のウィナーを決めている。 試合後のオンコートインタビューでシフィオンテクは「女子テニスは退屈だと今や誰が言うでしょうか」と力強く観客に呼びかけ、観客からは大きな歓声が送られた。 この決勝はテニスのレベルもさることながら、意地と意地がぶつかり合う観るものの心を揺さぶる試合となり、今回、2024年シーズンで最高の試合に贈られる「マッチ オブ ザ イヤー」に選出された。
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