具志川商、「成長を感じた」福岡大大濠との接戦 選抜高校野球
第93回選抜高校野球大会は第7日の26日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2回戦があり、初出場で21世紀枠の具志川商(沖縄)は福岡大大濠に延長戦の末、4-8で敗れた。 【写真特集】激闘 福岡大大濠vs具志川商 ◇具志川商・粟国陸斗主将 最高の舞台で九州大会で負けた相手と対戦でき、楽しかったが、結果は本当に悔しい。冬トレーニングの成果で、以前は点を取れなかったところでしっかり点を取れたことは良かった。守備で我慢して、あと1点取れば勝ちの場面で点を取れなかったことをもう一度見つめ直し、リベンジするため必死で練習したい。 毛利(海大)投手は、以前は四球も多いのでよく球を見ていこうと言っていたが、冬を越えて四球が無くなっていた。なので初球からばんばんいこうと前日のミーティングでも言っていたので、それができて良かった。盗塁がアウトになったのも自分たちがやってきたことをやり、攻めた結果なので仕方ない。 甲子園のマウンドはとにかく最高だった。1イニングでも長く投げて抑えたかったが、実力不足で抑えきれなかった。新川(俊介投手)と交代する際には「後は任せた」と声をかけた。新川はピンチになっても気持ちで抑え、チームのためによくやってくれた。 打席に入るとき毎回応援してくれている人たちがいるのを確認していた。コロナ禍の中、来てくれている応援が力になった。 どこのチームにもこんな最高の舞台を譲りたくない。沖縄に戻っててっぺん取るため、覚悟と自覚をもって日ごろから練習をし、甲子園に戻ってリベンジする。 ◇喜舎場正太監督「見ていて楽しくなった」 (福岡大大濠には)秋の(九州)大会で0-3で負けた。その悔しさを糧に、これまで取り組んだ結果をこの舞台で出せた。次の塁に進む気持ちや、スイングスピードなど技術的なことを含めて選手たちの成長を感じられた。 (三回から登板の新川俊介投手は)1回戦で右手中指のマメが破れ長いイニングは投げられないと思ったが、影響を感じさせなかった。気持ちの部分で強くなり、成長を感じるピッチングだった。 守備はセンターラインを中心に最後まで集中してくれた。守備からリズムを作るのがチームカラー。それがとても出た大会だった。打撃も(毛利海大投手から)4点。走者が出たら初球からのエンドランを含めてどんどん仕掛けて相手にプレッシャーをかけ、こじ開けていかないと得点の可能性は低いとみていた。グラウンドで立てなくなるぐらいまで走ってかき回す、と言ったぐらい。盗塁は三つ刺されたが、よくやったと褒めたい。 (甲子園は)私も幼いころから夢に見た舞台。母校の指導者として初めて来たが、本当に素晴らしい場所。夏に戻ってきたい、何回でも来たいという場所だった。選手たちの目がキラキラして野球少年のようで見ていて楽しくなった。勝たせてやれなかったという気持ちが一番強い。 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、大会期間中、全31試合を中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。