ランニングを継続すると年を取っても体脂肪が付きにくくなる!【英で発表】
ランニングを始めるという新年の抱負に掲げ、やる気満々でトレーニングプランを立てたものの、たった2ヶ月でモチベーションが下がり始めた? 熱心なランナーではあるけれど、ここ最近は朝晩の冷え込みと暗さでモチベーションが下がり気味? その気持ちはよく分かる。でも、新たな研究により、ランニングは老後の健康の基盤になることが判明した。 【写真】賢くなる?ランニングが脳にいい理由8 運動とアクティブな生活に関する学術誌『Frontiers in Sports and Active Living』に掲載された同研究結果によると、ランニングを続ける人は年を取ってからも体重が増えにくい。研究チームは、20~39歳と70~89歳の男性の除脂肪量と脂肪量を測定し、そのデータを短距離ランナー、長距離ランナー、筋力系アスリート、競技には参加していないけれどフィットで運動能力の高い人という4つのグループに分類した。
ランニングは高齢期の体脂肪の蓄積を食い止める
そのデータを分析した結果、どちらの年齢層においても、短距離ランナーと長距離ランナーは筋力系アスリートに比べて脂肪量が著しく低いことが判明。つまり、ランニングを続けていれば、年を取っても体重や体脂肪が増えにくくなるということ。よって、まだランニングを始めていないという人は、いまこそそのとき。 「私たちのデータは、長距離でも反復型の短距離スプリントでもいいのでランニングを続けていれば、一般的にアクティブと言えるライフスタイルを送ったときや筋力系の競技スポーツに参加したときよりも、体脂肪が増えにくくなることを明確に示しています」と説明するのは、ユヴァスキュラ大学(フィンランド)の運動心理学講師で、この研究のコ・リーダーを務めたサイモン・ウォーカー博士。「今回の研究結果は間違いなく私が走り続けるためのモチベーションになるでしょう。70代や80代で体脂肪率が16~18%だったらうれしいですよね」
筋力トレーニングは筋肉の減少を食い止める
その一方で筋力トレーニングを長年続けてきた人たちは、当然ながら短距離ランナーや長距離ランナーよりも筋肉量が多かった。それどころか、年配のグループでウエイトトレーニングをする人は、若年のグループと同等の筋量を維持していた。 このような結果からウォーカー博士は、ランニングに加えて筋力トレーニングも十分に行うことを勧めている。「筋量を増やしながら健康に害のない脂肪量を維持することで体組成を改善するには、(ランニングと筋力トレーニングを)組み合わせるのがよさそうです」 自重やマシンを使った定期的なレジスタンストレーニングは、ランニングのパフォーマンスだけでなく、高齢期の体型や健康状態も大幅に向上させる。