「体が思うように動かない」長く厳しい残暑で体に異変? 医師に聞く暑さ対策 静岡では過去最遅の39℃台
「暑さ指数」で屋外運動を判断
夏休みが明けた掛川市の西山口小学校。 9月10日午前10時、学校のグラウンドでは養護教諭が「暑さ指数」を測っていた。 この学校では体育の授業でこまめな水分補給を徹底しているが、熱中症の危険度を示す「暑さ指数」が危険な状態を示せば、外での運動を中止にして子供たちの安全を守っている。 「暑さ指数」は気温・湿度・輻射熱などをもとに示さ、暑さ指数が「31」を超えると原則として屋外での運動は中止にしている。 この日は「31.8」なので屋外での運動は中止となった。 午前8時・10時・正午の1日に3回暑さ指数と気温を測定した上で、廊下に貼られた「熱中症予防運動指数表」に数値を書き込んで教員や児童に知らせている。 屋外で体育の授業をするはずだった2年生のクラスは本来ならグラウンドで走って遊ぶ予定だったが、教室で歩いて遊ぶ内容に変更された。
昼休みも屋外に出ないで
エアコンや扇風機が設置された涼しい教室では、2チームにわかれて子供たちが”へびじゃんけん”で盛り上がったが、児童は「外に出たかったけどさみしい。外にあまり行ってなくて」と残念そうだ。 担任の先生は「大きい学年の子供たちは保健の学習ができるが、小さい学年の子供たちは保健の学習がないので、教室で体育に代わるものとして、リズムダンスしたりゲーム遊びを考えたり、少し苦労している」と打ち明ける。 この日は正午の測定でも、暑さ指数が「32.4」を記録。機器で測定した気温も35℃を超えていて、昼休みは屋外には出ずに涼しい教室で過ごすよう校内放送で呼びかけられた。 掛川市立西山口小学校・伊藤郷子 養護教諭: 夏休み明けてまだ体が慣れていない部分があるので、体育で体を動かしたり、暑い中で登校したりすると「気持ち悪い・だるい」という子供が中にはいる。担任の先生からも子供たちにこまめに声をかけてもらい、安全に外で活動や室内でも快適に過ごせるように指導を進めていきたい